2019-11-07

会社おねしょした

昔勤めていた会社での話だ。

案件リリースまで、あと1ヶ月を切っている。

そんな時に、部長からこう言われた。

ちょっと、作ってもらいたいの、あるんだけど。」

いや、絶対間に合わんだろ。

だってまり込みしてるのに。

それの旨を伝えたが、ダメだった……。

仕方なく私は更に連泊することに……。

一応数日おきに自宅に戻ってはいた。

しか洗濯シャワーをし、次連泊に備えて着替えを持って会社戻るだけだった。

いつから家で寝てないのだろうか?

最早わからない。

そんな時だ、私が会社おねしょをしたのは。

その時、私は会社の床で寝ていた。

元々泊まり込むことが多く、以前より寝袋と枕とキャンプ用のマットを会社に置いていた。

私は上はTシャツ、下はパンイチという姿で寝袋に入っていた。

床冷えを防ぐため、しっかりとキャンプ用マットも敷いていた。

夜中の5時くらいだろうか?

作業にひと段落がつき、「よし数時間仮眠とろう」と寝袋に潜り込んだのは?

それから私は寝落ちて、次に気がついたのはおねしよ真っ最中の時だった。

『ジョボ…ジョボボボ…』

え?ちょっなに?

え?え?えーーーーー!?

『ジョボボ…ボ…』

まさか30過ぎて、おねしょをするなんて、しか会社おねしょするなんて、思いもしない。する筈がない。

現状の理解を脳が拒む。

そしておねしょは止まらない。

うわ、待てよ、待ってくれよ…!

数秒、おそらく5秒弱ほど経って、おねしょが止まった。

数十ccはでだろうか?

気が動転していて良く覚えてはいないが。

確実にちょっとした島を描く量は出ていた。

パンツと寝袋に確実な湿り気を感じた。

私は時計を見た。

まだ朝の7時前くらいだ。

まだ掃除のおばちゃんも来ない時間だ。

から家に戻ってすぐ会社に出れば、2、3時間で戻ってこれる。定時に間に合う。

先ずはおねしょで濡れたパンツを洗おう。

帰りはノーパンでもいいや。

寝袋も洗わねば……。

うわ、若干キャンプ用マットも湿ってる……。

とりあえず濡れタオルで拭いて、ファブっておこう。

よし、片付けはこの辺でいいだろう。

一応、臭わないか確認しよう。

うん、大丈夫…かな?

そして私は、汚れたパンツと寝袋をジプロックに詰めて、さらには「それら」をバッグ詰めた。

コンパクトに畳める寝袋を買った自分を褒めたい。そう思いながら、私はノーパンで駅は向かった。

出勤してくるサラリーマンをよそ目に駅へ向かう。

誰しも私がノーパンだとは思うまい

しかし私にも羞恥心が過ぎる。

気にするな。

堂々としてれば良いのだ。

駅につき、電車に乗りこむ。

下り方面車両乗客はまばらだ。

イスに座っても隣は空席だ。

先ずは座れたことに感謝だ。

この時ユ○クロのEZYデニムを履いていた。

デニムに見えるが、実際はスウェット地。

もし、これが満員電車なら、スウェット地越しに誰かにMy sonを押し付けるハメになっていただろう。

危うく事件になるところだった。

しかし、バッグ詰めたおねしょ汚染されたパンツと寝袋が気になる。

食器用洗剤で洗ってジプロックに入れたが、臭わないだろうか?

気にしても仕方ない。

堂々としていろ。

私は自分に言い聞かせて、イヤホンから大音量音楽を鳴らした。

丁度THE BLUE HEARTSTRAIN-TRAINが流れたいた。

ブルースは加速していく」のフレーズに合わせて、私の何かが加速していくのを感じた。

なんとか自宅についた。

そして大急ぎでシャワーを浴びた。

シャワーを浴びて、こんなにも清々しい気持ちになれたのは初めてだった気がする。

私は念入りに洗った。

なにせ、ジプロックに詰めた汚物から柑橘類香りの奥からかにアンモニア臭が香ったからだ。

シャワーを浴び終えた私は、同時に回していた洗濯から柔軟剤の優しい香りがするパンツと寝袋を回収し、物干しラックに掛けた。

まだ心が騒ついている。

タバコをふかし、無理にでも心を落ち着けようとした。

落ち着きを取り戻した私は出社をすることにした。

眠い……。

一気に眠気が襲ってきた。

電車に乗り込み、席に座ることができたが、今度はここでおねしょをするんじゃないかと恐怖が過ぎる。

しかし眠気には勝てず、寝てしまった。

会社最寄りから1駅過ぎたところで目覚めた。

すぐに股間確認した。

大丈夫、息子は無事だ。

安堵し、会社最寄りまで戻った。

出社したら、上司が無表情でHHKタイピングしていた。

時間は定時の10時を少し過ぎたところだった。

良かった、いつも通りだ。

すると上司が「あれ?早くないですか?いつもなら昼過ぎに出社か泊まりなのに。」と言ってきた。

当時の会社裁量労働制で、いつ来ても良かった。

なので普段、私は昼過ぎ出社することが多く、定時の10時にいるときは大体泊まり明けだったのだ。

「いやー、たまたま帰宅して今来ただけですよ」と震えた声で私は話を濁した。

上司は「そうなんですね。」とあまり興味がなさそうな感じで返事をした。

一瞬、普段私に必要最低限にか話しかけてこない上司が話しかけてきたことに緊張したが、どうやらただの世間話だったようだ。

私はこの日、個人的につけている業務日誌に「おねしょをした」と書いた、記憶がある。

今でもiPhoneメモ帳に残っているはずだが、今となっては見つからない。

しかしたら、おねしょしたことも私の思い違いなのかもしれない。

そう思いたい自分がいるのだろう。

しかし、このおねしょの他にこの時期2回ほど自宅で漏らしているのを記憶している。

血尿がでたこともあった。

働き過ぎると泌尿器に確実にダメージが行く。

それを実感した。

転職をしてからはもうおねしょはしていない。

思うに、あの会社を辞めて、本当に良かった。

二度と戻るか、あんなクソみたい会社に。

まぁおねしょの話なんですけどね。

おあとがよろしいようで

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