文系院卒、31歳男。人材サービス系の会社で海外営業やってた。
人事異動で別部署にまわされたのに納得できず、この春から転職活動を始めた。転職は初めて。
転職エージェントの存在は知っていたが、いまいちその利用価値をわかっていなかった。
前の職場にもエージェントに付き添われて面接に来てる人とかいたけど、
明らかに使いものにならなそうな顔してて案の定不採用、みたいなこともよくあったから。
山のような求人メールを捌くなかでリクナビエージェントの広告メールに目が留まった。
日本式のシューカツが嫌で大学院まで行ったところもあり、自己PRやら面接に苦手意識がある。
職務経歴書は書いたことがなかったし非公開求人もあるとのことなので、軽い気持ちで面談を依頼した。
静まり返ったビルの高層階まで上がると、迷路のような面談ブースの列から指定の場所に案内される。
ほどなくして30歳手前と思しき若いねーちゃんが入室。挨拶もそこそこにひと通りのシステム紹介を受ける。
「転職活動開始から3ヶ月限定のサービス」という点をずいぶん強調された。そういうもんなのか?
しかしこのねーちゃん、どこまでいっても話がかみ合わない。
経歴についてこっちが実務的な話をしてるのに、新卒のシューカツ生に訊くような
「学生時代に頑張ったことは~」「長所と短所~」みたいな質問しかしてこない。
海外営業という仕事自体も理解していない様子で、こちらの希望する求人像が掴めない。
結局「あんたの場合だと同業他社くらいしか芽はねーよ」的なことを言われ終了。
後日メールや電話にて案件の紹介はあったが、彼女の紹介案件から話が進むことはなかった。