2015-07-30

地銀行員は落ちこぼれ

田舎地銀5年目

先日直接自分が頂いたわけではないけれど、うちの支店にきたとあるクレームが印象に残った

要約すると次のような内容だ

「先日A銀行のB支店(僕の所属している支店)に行ったが、電話は3コール以上鳴っていることが多いし、挨拶にも元気がない。A銀行の皆さんは一流の大学卒業したエリートたちかもしれないが、高卒が大半の私の会社経営しているという意味なのか所属しているという意味なのかは不明)の人たちのほうがよっぽど社会人として立派だ。やはりエリートだとかそうでないとかは社会では関係ないのだ」

店内に常駐しているのは、大半が高卒含む女子行員で、このお客様のいうところの「エリート」は店内にいないことが多いのだが…それは置いといて、だいたいにおいて同意できる内容だ

だけれど看過できないところが一つだけある

それは「地銀エリート」という認識

このクレームに限ったことではなく、「A銀行エリート様」みたいに認識されていると感じることは頻繁にある


僕がこの銀行で働いているのは、長男なので地元に…ということもあるが、それ以上に東京大企業にことごとく落ちまくって、唯一内定がでたのが地元地銀だった、というところが大きい

ようは落ちこぼれた結果地銀で働くことになったのだ

学歴だってMARCHkkdrだ

ついでにどこの田舎地銀もそうだと思うがこのくらいの学歴ボリューム層だ

僕以外の行員だって「できれば都会の大企業がよかったけれど受からなかった」「地元に残るなら公務員がよかったけど落ちたので仕方なく」という人は多い

(少なくとも僕の年代場合は)うちの銀行に勤めている人たちは大卒落ちこぼれ地元に残らざるを得ないので…といった人が大半で

ヒャッハーーーー!A銀行内定もらえればエリート様として順風満帆人生が送れるぜー!!」なんて思っている人はほとんどいない

給料だって5年目じゃ、それこそ高卒ライン工と大差ない

なのに県内ではエリート様扱いされるのだ

確かに「県内で」という条件がつけば、まあ順当にいけば将来的には年収額面1千万近くはなるかもしれないし、地方にしては福利厚生はまともだし、残業代だって単位ででる優良企業かもしれない

でもそれはあくまで「県内で」という前提がある状態での話であって、日本全体で見ればエリートなんて口が裂けてもいえない むしろ落ちこぼれ

多聞漏れず当行でも地方創生というのは大きな目標になっているけれど

都会で淘汰され落ちこぼれた人々である地銀の行員をエリート扱いしている人たちや

落ちこぼれなのにエリート扱いされている銀行員たちでは地方創生なんて何世紀かけても無理だと思う

  • 早慶マーチや関関同立などから都落ちした人ならともかく、出身地の国立大や私立大学を出てそのまま同じ地方の地銀に行った人はエリートだと感じていそう。

  • MARCHだって世代上位10%ぐらいには入ってるだろ 田舎なら中学んときの成績思い出してみろよ

  • 田舎のおっさんの認識なんてそんなもんだろう。 「おら東京さ行ってべこ飼うだ」の時代のまま時が止まっている。 大学なんてものは、外套と学生帽で「○○帝国大学の××です」とか...

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