2015-06-10

幼女先輩アイカツの硝子ドール共感しているのではと考えると驚く

俺みたいな人生どうしようもなくなったピータパン症候群のオッサンが共感するような歌だと思うんだよなあれ。

まず出だしからして

乱反射する眼差し

鏡越しに誰かが見てるの?

ビロードの重い空

ざわめく風が昨日までとは違うのよ

だぜ?

こんな世界観が渦巻いてる幼女先輩がおるんかい

そもそもビロードが分からないだろ。

単語意味を知ってもそこからイメージされる滑らかで儚く冷たくそれでいてどこかドッシリとした質感が分かるのだろうか。

薄く重々しい布に天蓋のように自分世界を覆い尽くされたかのような感覚幼女先輩に分かるのだろうか。

昨日とは違う特別今日、その閉じられた世界から解放される日が訪れるような錯覚幼女先輩は感じたことがあるのだろうか。

声を聞かせて 姿を見せて わたしを逃がして

ねえ、鍵が壊れた 鳥籠の中ひとり ずっと

何者か分からない誰かにすがり、もはや逃げ出す方法も分からない場所から連れだされることを望むのだろうか。

それが本当は己の中にいるはずの勇気を持った自分自身であることを知っているのか。

本当に来るとは思わないヒーローの登場を望むのか。

それが幸福をもたらす白馬王子なら分かる。

しか自分の心の檻からの救済を幼女先輩が望むのだろうか。

永い物語よ 自分だけに見える鎖に繋がれたまま

夢を彷徨ってる 待ちくたびれた顔の 硝子の瞳がふたつ

もうやめにしたいのに 終わりが怖くて

またくりかえすの

自分を縛るものが己の生み出した幻であるという感覚幼女先輩理解できるのだろうか。

酔生夢死の日々の中、鏡越しに映る鎖になど縛られていない自分が呆れた顔で自分自身を見つめ返す感覚

それを終わらせたい自分気持ち、恐怖とのぶつかりあい、そして敗北する勇気、何万回も負け続ける心の戦い。

感情アラーム

引き裂いて欲しいこの世界ごと

窓を打つ雨音に

耳をすまして朝の気配を探してる

終わらない夢を打ち切るための知らせ。

それは何でもいい、どんな無機質なものでももはやかまわない。

ただその時が来るのを待ち続ける。

終わらない夜と降りしきる雨の中でただ時が過ぎるのだけを待ち続ける。

夜は明けるの? 時は満ちるの? あなたは来ないの?

ねえ、錆びた扉が 光を連れて来るわ 今日も…

夜明けはこない、時が過ぎても問題は解決しない、誰も助けてはくれない

それでも希望だけは確かにやってきてはいた。

しかしそれを掴む勇気自分にはない。

永い物語ね 深い森の奥で目覚めて眠りにつくの

夢にたゆたうように 守られていることも 守られていないことも

全部わかっているけれど 本当はどこか安心している

永久時間孤独自分世界で過ごし続ける

曖昧現実感の中で生きる。

それが他人との関わりの中で成り立っているのは分かっている。

それが他人と関わっていないからこそこうなっていることも分かっている。

だけど抜け出せない。

この状態でバランスが取れてしまっている。

不安定な状態へと踏み出していく勇気がない。

ああ、このままここで朽ちてしまえたなら…

うらはらに何故 消せない予感

旅立つわたしがいる、いつか

このままを続けて人生の終わりまでたどり着きたい。

この状態は自分の中で安定してはいるのだから

だけどそれが自分の望むものでないということも分かっている。

本当は踏み出したい。

本当は踏み出したくない。

どちらも自分の本当の気持ちだ。

永い物語よ 自分だけに見える鎖に繋がれたまま

夢を彷徨ってる 待ちくたびれた顔の 硝子の瞳がふたつ

もうやめにしたいのに 終わりが怖くて

またくりかえすの

このまま最後までこのままなのだろうか。

あやふや人生を終わらせたいと願っている自分が心のなかで背中合わせに立っている。

それでも踏み出せない。

から今日もまたこの生き方を続けてしま



なんて感覚幼女先輩に分かるのか。

積み上げすぎた惰性に埋もれた人生から抜け出せないままいつかそこから抜け出す自分を夢見る感覚が。

自分の殻の中でニヒリズムセンチメンタルに浸って少しだけ優雅な気分を味わうことで無聊を慰めるのか。

なんなんだ幼女先輩は。

おっさんが何年もかけて積み上げた絶望感を生まれながらにして持っているとでも言うのか。

  • 君はまだシンデレラさ 幸せは誰かがきっと運んでくれると信じてるね 少女だったといつの日か思う時が来るのさ この思う時が来始めてる、少女から大人に変わろうとしている、そんな...

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