2013-02-12

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無職か、そんな時期が俺にもあった。

その無職になる直前の会社ブラック企業で、給料日にちゃんと給料が振り込まれない事が多々あるような会社

そんな会社から当時付き合ってた彼女ともケンカの日々。ケンカというか冷戦というか…。

「ねぇ、転職しないの?」

「するよ、でも深夜遅くまで残業でなかなか時間が取れないんだ。リクナビとかで求人とか探してるからさ」(その場しのぎの言い訳でなく、本当に探していた)

「そうやって、全然次決まらないじゃん」

「いや、そんな簡単じゃないよ」

「私達結婚するんでしょ!?

「勿論するよ!だけど今の状況じゃ無理でしょ!」

まぁ、会えばそんな話を何回も繰り返していた。そのブラック会社にはうんざりしていて、本当に転職したくてネット求人を探しつつ毎日仕事をこなしていた。

そんなある日、同期入社の同僚がこの会社を去ると言ってきた。もうすでに辞める事も社長には伝えているようだ。

そいつ給料の不払いがあって、労働基準監督署に駆け込んだ。その際に社長とバトってもう会社には居れないということで辞めるとのことだった。

確かに給料不払いは問題外だが、人間関係でバトってしまったら会社にいれないと思うのが普通だろう。ましてや俺もうんざりだったし、そいつが辞めることを「良かったな!」なんて変な励まし方をしてた。

そいつ会社を去るのは一週間後、その間入社してからの事を色々と話した。案件のこと、給料不払いのこと、社長のこと等…まぁ、とにかく色々と。

予定通り1週間後、同僚は会社を去っていった。その数日後ぐらいに社長から呼ばれた。

なんだろう?と社長室に向かった。嫌な予感はしていた。社長室に呼ばれることなんてあまりなかったから。

増田君、そこ座って」

はい、何でしょうか?」

単刀直入に聞くよ、君はこの会社に不満があるの?」

(ギクッ)「えっ、どういう事ですか?」

「隠さなくていいよ、君が不満を持っていることは知ってるんだ」

「はぁ…」

会社のことや、自分社長)の事で色々と言いたいことがあるんでしょ?」

最初何を言っているのか分からなかったが、だんだんと話を進めてわかってきた。要は先日同僚と話していた内容を社長は知っていた。ただその場には誰もいなかった。夜も遅い時間だったし。でも知っていた。

なぜか?以前から噂ではあるが「この会社には盗聴器が仕掛けられて社員の話を聞いてる」なんて嘘か本当か分からない話があった。

俺はハッとした。もしかして聞かれていたのか?だとしたら辻褄が合う。会社の不満や、社長の不満を同僚と話していた。

さすがに盗聴で聞いたのですか?なんて言えないから「誰かから聞いたのですか?」と言った。すると「事務の●●さんが隣の部屋にいたんだよ」という。しかしその人はそんな時間まで残る人じゃない。いるはずがないのはわかっている。

「とにかく増田くん、もう君は辞めていいよ。そうしたいんだろう」

動悸がしだした。今ここで急に無職になるわけにはいかない。せめて次を決めてから辞めないと一人暮らしの俺は路頭に迷うし、彼女になんて説明するんだ?

グルグルグルグルと色々な思いが頭を駆け巡った。

ちょっと考えさせて下さい」

そう言うと、社長は分かったと言って「後日返事を聞かせてよ、もう今日は帰っていい」とぶっきらぼうに言った。

帰り道どうするものかと悩んだ。今更盗聴器とかはどうでもいい。ブラック会社はいえ急にクビになって無職になるのはキツイ

こうなった以上、会社にいれる時間は短い。色々な手を使って会社にいれなくさせるのは容易に想像できた。

「なんとかして次の就職先を決めたい」より一層その想いは強くなった。しかし焦って変な会社に入って、すぐ辞めてしまうのは馬鹿らしい。

どうしたらいいものかと悩んだ。

その次の日から毎日のように「考えは決まった?」なんて社長から返事をせかされるようになった。まぁ、そりゃ当然だろう。会社としての危険因子として見られたら早く追い出したくなるもんだろう。

それでも俺は「まだ考えがまとまってません。ちょっと待って下さい」なんて言って、1ヶ月ぐらい粘った。その間に求人サイトをチェックして、実際に土曜日とかに面接も受けたりして次が決まることを願った。

さすがに社長も「いい加減にしろ、もう返事ぐらい出せるだろ!」とキレてきたので、もう限界と判断して退職することに了承した。

「この会社はクソだ!最低な会社だ!」と労働基準監督署に言ってあーだこーだ言うのもアリだと思ったが、そんなことをするなら次を探して安心をしたかった。

結局次が決まらないまま退職することになってしまった。しか有給があるので、それを全て消化する為にあと1ヶ月は籍がある状態となった。最初有給なんて認めないとかホザいていたが「労働基準監督署行きます」って言ったらあっさり認めてくれた。

その残り1ヶ月で決めてやると頑張ってみたが、結果その期間でも決まらなかった。

その後、そんな状態でいる自分結婚とか言うのが恥ずかしくなり、彼女と別れることを選んだ。

そして3年半が経った。

会社を辞めて、無職期間を半年経て、今の会社に決まった。以前よりも給料もいいし、早くも帰れる。自分の中ではまともな会社だ。

なんかグダグダと書いてしまった。なんというか、要は諦めなかったらなんとかなるって当たり前の事を言いたい。

記事への反応 -
  • 最初の3日目まではだらだらと連休のような気分で過ごせる上に気持ちがいいのですが、それを超えると不安が募り始める。 何に対しての不安かって、次の仕事についてだとかこれからど...

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