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2009-10-15

http://anond.hatelabo.jp/20091015122144

あ、どもども元増田です。増田自分語りをするのは難しくて、自分ブログネットラジオ等で物を言うときと違って「読んでもらう側」に自分という情報が当然一切何もない状態で、でもある程度、その話にとって必要なバックボーンは説明した方はいいんだろうけど⇔そうすると文章が冗長になる。その辺のバランスでいつも悩みます。

 

ということでここにはいわゆる蛇足の足の部分を、一応。

・両親は離別です。自分小学校から中学校に上がる時に離婚しました。ただその理由がちょっと厄介で、父親が内緒借金を作って(ただこれも元は父親の故郷親友とやらが蒸発したせいでウチに飛んできた借金なんですけど)、その名義を仕事上厄介になるから自分にしたくないからって妻(オカンですね)の名義で新しく金を借りて元の借金を返した。それを誰にも相談せず、結局新しい方の借金が膨れ上がって焦げ付いてから家族ないしは親類にバレた。怒った母親離婚した。その時に親類は飛び火を恐れて、みんなウチと縁を切った。といういきさつがあります。なので親類からの援助というのはほぼ受けていません。家とかも借金のカタで全部飛んで行ったので、財産ゼロ普通にマンションをその時に新しく借りてのスタートでした。いわゆるホームはギリギリある中学生状態ですね。

・ただ、母親仕事は(これもややこしいんだけど)そんないきさつを知った父親の仕事の繋がりの人から、できるだけ良い待遇での斡旋があったはずなので何一つ援助やコネ的なものがなかったというとウソになると思います。

・あとは給料の他に教育ローンとか奨学金とかをフル活用して(おかげで今メッチャ返してます;)、あと生命保険とかを積み立てては崩して、のアクロバット財政でどうにか切り抜けていたようです。あと俺が中一の頃から新聞配っててその給料も小遣い分だけ差っ引いてほぼ家計に回ってたし。「ウチは金がない」はよく言ってました。ブコメで言われているような「貧乏の苦労を見せなかったのが素晴らしい」という事は。。。ありません。w

 でも言う割に貧乏で苦労した記憶がないのも確かなんですよ。別にご飯に醤油かけて生き延びてたわけでもないし。みんなの前で貧乏で恥かいた経験もさほどないし。まあ車もないし外食とかレジャー旅行記憶もないけど、別にそれは無いと死ぬものでもないしっていう。そこの絶妙さはあったと思います。削れるものは徹底的にそぎ落としてたような。で、そこの部分を今頃俺が大人になって、ときどき何かの機会に味わって「これ贅沢だなー」って思ってるような。

 

っと、この辺の情報さりげに盛り込めれば、前のエントリももうちょっとディテールあるものになってたんだろうけど、やっぱり自分でいちいちこの辺を書いてると、どんどん不幸自慢乙の方向にしか行かないような気がして。

で、どんどん要らないと思った情報を切り落としていったのがアレだったりします。でもそれでずいぶん誤解もされてるみたいだけど、まあそれは仕方がない!だってここ増田だし!みたいな方向で、ひとつ

2009-05-20

http://anond.hatelabo.jp/20090520125656

ただのXXが書いた捏造だった

まぁ、よくあること

相変わらずのアクロバットぶりです。

2008-10-07

http://anond.hatelabo.jp/20081007114408

うーんと、会社というのは企業体なので

ネットで悪い評判が立っているから、インターフェースなおしましょう」とはなりません。

お客様電話の苦情が多いので、直して下さい」とは言えるのですが。

ちなみにコールセンターにかかってくる電話は全部録音されてて記録も残るので、

怒鳴ったり怒ったりしてクレーム扱いにならないように、穏やかに苦情を言えば

特に問題ないはずです。

毎日新聞の件でも、ネットで盛り上がってることよりも

鬼女さんが電凸したほうが実際に問題になっていたと思います。

今回の増田の記事を読む限り、「問題にしたい」という側面より「実際にインターフェースを直してほしい」という部分が強いと思うので、その目的であれば、できるだけ多くの人がコールセンター電話して、改善要望を出した方が

インターフェース改善の可能性が高いです。

サービス自体がネットで問題になったりすると、そのサービス自体辞めるとかアクロバット的解決になってよけい使いにくいとかそういう方向に進む可能性がかなりあります。トップダウン決断されちゃう可能性が高いので)

2008-08-17

一度でもいいから戦闘機に体験搭乗したい。ちょっとしたアクロバットやったりして。

http://anond.hatelabo.jp/20080817024755

いや、なんつーか難しく考えすぎ。

明るくしてするのも、暗くしてやるのも、単なる好みなんだって。

……いやいやあのね。ちょっと今たちくらんだから!

よーく考えて。

ワシがそう思ってるんじゃないのよ。

流れを考えてね。あなたがいったんよ?

流れをいうね。ゆっくりいうからちゃんと聞いてね。

私「身体見せたらあまりの醜さに引かれたよ!毛深いよ!」

君「そういうときは真っ暗にするもの!肌荒れてもクリーム塗れば?オシャレはガマンだから」

ていう流れでさ……ここに「暗くするのは好み」とかいう話題を嗅ぎ取れるのかもう意味わかんないYO!

どう考えても「なら暗くすれば?そうすれば醜い身体が隠れてよかったのに!」という流れでしか読み取れないYO!

だってここで「私の好みは暗くすることだよ!」っていう考えをどうやって読み取ればいいのか…!!

流れ的にもあまりに唐突だしね!?

ごめん!それはちょっと無理!むりむりむりむりかたつむり

分かると思うけど、どんな人だって体型にコンプレックスない人はいないんだから、「それはアナタスタイルに自信があるからだ」みたいに思われると、どうもなあ。私の体重書いたら、たぶんびびるよ?

てか「スタイルに自信があるからだ」などとはいってないよ!

あくまで「引かれないレベルだから」っていみでそれは「自信がある」ってレベルとはかけ離れているよ!

肌のお手入れも、自分が気になるならやればいいし、「あ、こんくらいすべすべだと彼氏さわり心地いいだろうなあ」

ってのを私は相手のためと表現したけど、

えええっ!!!

別に無理してまでえっちする必要はないんじゃないのかね。

きざに言えば、相手のためにしてあげたいと自発的に思うものだよ。

これを読んでそう読み取れと??!!!

どう読んでも「無理してえっちする必要はないんじゃないのかね。相手のために(えっちを)してあげたいと思うものだよ」にしか読めないのですがー!!!

あのさ……もっと……お願いだから詳しく正確に書こう?

そんな捏造レベルに君の考え読み取れないからさ……エスパーじゃないんでさ……

しかしさ、少なくともあのレスを読めば、私が上のように解釈して返事をした事は分かるだろう…なんでそこスルーなの?御互いの解釈のすれ違いはスルーなの?!あれ読んで私が

肌のお手入れも、自分が気になるならやればいいし、「あ、こんくらいすべすべだと彼氏さわり心地いいだろうなあ」

ってのを私は相手のためと表現したけど、

と読み取れたと認識はできないよね?!

なのにそう認識できたというのを前提で「自己犠牲とかいってるけどぉー」って話にしてるけど

その話は君の

別に無理してまでえっちする必要はないんじゃないのかね。

きざに言えば、相手のためにしてあげたいと自発的に思うものだよ。

を「無理してえっちする必要はないんじゃないのかね。相手のために(えっちを)してあげたいと思うものだよ」に認識したからこそ出てきた「君の考えへの」批判言葉なのに

あと書いておくけど、セックス自己犠牲なんてことはないでしょう。

って、私は、「君がそういっている」っていってるんだよ!?え、うそでしょ?!それ理解できてないの!?

ホントどこまで文盲なんだよー!勘弁してくれよ!てかわざと?わざとだよね?

こんなに言葉が通じないなんて一種の恐怖を感じるよ……

要するに、セックス人生のすべて とかじゃないんだからさ、してもしなくても好きでいいんだよ。

えええっ!!!!私はそう言ってるよ!

いったいいつ私がそんなセックス人生のすべてなんてことを言ったの!?驚いちゃった!勝手捏造された上説教されちゃった!意味わかんないや!

寧ろあなたこそ「恋人ならばセックス自然にしてあげたくなるもの」とかいう固定概念があるように思うよ!そんなしばられることないと思うんだよ!そこを批判したのにこっちがそう考えているかのように説教ってもうアクロバットすぎてついていけないよ!

ただなんていうか、初回の嫌な思い出で、そのあとかたくなにならなければいいなあ(セックスセックスのよさがあるから)という勝手押しつけです。

うん押し付けだよ!大体好みとかいってるけど「暗くするもの」とか「自分からしてあげたくなるもの」とか、完全お説教モードだよ!これで好みの問題とか「そのあとかたくなにならなければいいなあ」とかいうレベルアドバイスだとは正直片腹痛いよ!

やっぱりちょっと難しく(特別視して?)考えすぎだと思う。

私が難しく考えているのではなくあなたがいった事を「それはいかがなものか」と批判したんであって私の考えは「両方ともしたけりゃすりゃいいのである。相手のためだのなんだの考える必要なし」という考えだよ!それも読み取れないほど文盲だというならもう話すことはないよ!難しく考えてるのはあなただと思うよ!


いやーほんと、ちょっと、怖い。君が怖い。

なんでこんなに話が通じないのか……ぞっとしたよ。

本当、あれだね。人間、結構単に対話をするってだけでも難しいもんだね。

こんなに意味の分からない風に受け止められてアクロバティックな解釈をされて話が進むなんて……初めて……!ドキン!

てかほんとうにどうすればいいのか分からなくなるや……これが全く、「りんごおいしいよね」「あそうだね。空が緑だから」とかいうくらいに意味の分からない対応ならまだしも微妙関係はある事を言ってくるから余計怖い。「え、なに?私一エントリ見逃した?」的なかみくわなさ……

あ、あのさ。これだけ聞かせて!本気でやってるの?それとも、私をおちょくるためわざと曲解してるの?お願いだから後者でいてほしい!こんなにまともに話が通じない人がいるなんて思いたくないよ!日本語なのにこんなに話が通じないなんて初めてだよ……処女とかもうそんなのどうでもよくなったよ!

2008-06-18

http://anond.hatelabo.jp/20080618213004

ほんとだ、すごい曲解(でもないよな、アクロバット的解釈だ)する増田が沸いているねえ。

どれだけコンプレックスがあるんだろう。

2008-02-28

おいおい。。。

AV男優の見習うべきところはピストン時じゃなくてその前だってことじゃまいか。

>カトウタカ並のぜんぎテクがあったら確かに普通お嬢さんにもAV女優の再現はできそうだ。

http://anond.hatelabo.jp/20080228162821

これ見て反省しろや。

でも、診察台に挙げた途端、事の重大さが明らかにされ、驚きの声を挙げずにはおれませんでした、診察の介助に当たっていた助産師さえも、「先生、ひどいことですねえ」と。アダルトビデオセックスバイブルだと思い込んでいる男と関係を持った被害者が目の前にいるのです。

 アダルトビデオといえば、これでもかこれでもかと女性を攻め続ける映像の繰り返しでしかありません。役者としてのそれぞれの役割があるとはいえ、暴力的な行為に対して歓喜の表情を見せるのですから、若い男性など、「こうすれば女性が喜ぶのだ」と思い込んだとしても致し方ありません。問題は、それを身近なパートナーに要求するという短絡さです。だから、「私はアクロバットではないというのに、彼はとても難しい格好を要求するの」とか、「嫌だっていうのに無理矢理フェラチオをさせられて」などという声が届くことになります。

 60兆個の細胞からなる生身の人間で、しかも好みは人それぞれであるというのに、いくらアダルトビデオがそうだったからといって、たった1カ所だけを攻め続ければ目の前にいる彼女が喜ぶとでも思っているのかと、おじさんとしては口を挟まずにはおれません。この患者の場合はクリトリスへの刺激が過ぎたのか、粘膜が真っ赤にはれ上がり一部に膿(うみ)がたまっていました。尿道が近いわけですから、これでは「おしっこする時にヒリヒリ痛くて」との訴えがあって当然です。おそらく爪が伸びていて、傷はその爪によって作られたのだろうと想像されます。

http://mainichi.jp/life/love/kitamura/kitamura/archive/news/2008/20080207org00m100038000c.html

2008-01-26

教委主催講演会に行ったら、講師が「つくる会」だった件。

 

前書き

ほぼ記事タイトル通りの出来事があったので思わず匿名ダイアリー

(厳密には、八木氏はかつてはつくる会会長だったが、今はつくる会とは無関係

 

書くの初めてなので、読み難ければ申し訳ない。

 

先に書いておきますと、私は公立校勤務です。

で、私が勤務する地域では、「新しい歴史教科書をつくる会」の歴史教科書を採択しています。

 

この教育講演会教職員一斉研修会)は、教委が主催したもので、基本的に地区内の全職員(学校事務職員も含む)が参加しました。

 

講師は八木秀次氏(日本教育再生機構理事長)。

 

恥ずかしながら、誰だか知らなかったんですが。

 

忍び寄る何か

開会前、もらったレジュメを読んでいると、最初に出てきたトピック

“「不当な支配」の主体の転換”

という内容。

 

教育基本法の、

教育は、不当な支配に服することなく、国民全体に対し直接に責任を負つて行われるべきものである(旧第十条)」

という規定が、

教育は、不当な支配に服することなく、この法律及び他の法律の定めるところにより行われるべきものであり、教育行政は、国と地方公共団体との適切な役割分担及び相互の協力の下、公正かつ適正に行われなければならない(改正第十六条)」

と改められたことによって、服してはならない「不当な支配」の主体が、

 

before:政府の圧力

after:日教組などの職員団体

 

と変化しており、政府首脳部からもそのような見解に立った発言が相次いでいる……という鋭い指摘。

 

私としては、

「なるほどそうか……。これは大変だな」

と思ったわけなのですが、その先を読んだら

「……なんか違う?」

 

なにしろ、いざ講演が始まったら、この

政府=正当な支配」

「職員組合=不当な支配」

という立場を全面的に賞賛する論調でして。

 

日教組に参加してる職員が1%切ってる本地区でそんなこと言われてもな……。

(うちの地元には、「教職協議会」という、日教組とは別の組織があり、これが97%の組織率を誇っています。

方針としては、行政との対話路線。

私もそっちに入っています。

まあ、日教組の勧誘姿勢もアレだし。

新採の時、勧誘パンフが送られてきて。

ガリ版刷りの楽しげなパンフレットだったんですが、封筒に

「教え子を戦場に送るな!」

って書いてある。

言いたいことはわかるがちょっと引いた。)

 

内容は、なんというか、ツッコミどころ満載だったんですが、まず特に違和感を感じた点。

 

滅びこそ我が喜び。死にゆく者こそ美しい。 byゾーマ(DQ3)

講演の中で、エルトゥルル号の遭難とか、有名な“美談”がいくつも紹介されるわけですが、その中に真岡郵便電信局事件の話も出てきました。

 

第二次大戦末期、樺太ソ連軍が攻め寄せてきた時、最後まで電話交換所に残った女性達が、青酸カリを飲んで自決した事件です。

事件名とか知らなくても、

「みなさん、これが最後です。さようなら……さようなら……」

とかいう台詞は聞いたことある人は多いのでは。

 

で、八木氏は、自決した9人の女性電話交換手のことを、

日本人公共心の高さ、責任に殉じる態度が現れたもの」

とか褒め称えるわけです。

 

……ところで、これは教育講演会なんですが。

このエピソードを教育にどう生かせと?

 

彼女たちの行動こそ、日本人の鑑、責任に殉じる素晴らしい態度である。

お前達も、もし同じような状況に置かれたら……」

 

置かれたら?

 

自分の子どもになんと教えて欲しいかは、人によるかも知れませんが。

 

私としては、子どもたちには

「なんとしても生き残れ。命を大事にしろ」

……って、教えるべきなんじゃないかと思ったり。

 

ちなみに、八木氏は全然触れなかったことですけど、その時当直だった女性交換手は、全部で12人いたんです。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9C%9F%E5%B2%A1%E9%83%B5%E4%BE%BF%E9%9B%BB%E4%BF%A1%E5%B1%80%E4%BA%8B%E4%BB%B6

 

で、死ななかった3人は、最初は押し入れとかに隠れててですね。

そのままソ連統治下で職員として再雇用され、日本にも無事に帰ってくるんですけど。

 

彼女ら3人は、「責任に殉じ」て死ななかった駄目な日本人なんでしょうかね?

 

少なくとも、八木氏の言う

ソ連軍は、刑務所から出てきたゴロツキみたいなのを最前線の兵士として送り込むわけですよ。だから、女性は陵辱されたり恐ろしい目に遭わされるわけです」

……というのは、この場合は事実に即してないと思います。

 

……まあ、ソ連軍がひどかったのはわりとかなり事実だと思うんですけど。

 

また、沖縄集団自決の件について、八木氏は、

沖縄というのは、長らく琉球王国という日本とは違う国で、その後は島津の統治下になり、近代化されたのが他の地域よりも遅れた土地なんです。

だからこそ、日本人的であろう、という責任感が逆に強くなって、それでああいう事件が起きたのではないかと思います」

 

という、目の覚めるような主張を展開します。

 

なんで目が覚めるかというと、すごいアクロバットだから。論理の。

危険なのでよい子はまねしないでください。

 

もし沖縄県民があの場にいたらかなり血圧が上がったんじゃないか、と思うんですが、あれはたぶん、戦わずして論敵を脳溢血で葬ろうという高度な戦術なんだと思います。

危険なのでよい子はまねしないでください。

 

ていうか、「集団自決」と「責任感」がどうつながるのかそもそも良くわからんのですが。

なんか、とにかく死ね責任感がある、みたいな話で、日本文化の奥深さを感じました。

 

「命どぅ宝」のお婆さんは、やっぱり駄目な日本人なんじゃろうかね。

近代化が遅れた地域だからな。

 

あとまあ全般に言いたいことは山ほどあるんですが、重箱の隅つつきは後回しにします。

 

本当の戦いはこれからだ!(打ち切り

とにかく、こういう歴史観のリビジョン促すような講演会に、公務として参加させられるのが、本地区の実態なわけですね。

開会が14:00でしたから、どの学校も特別日課で対応したと思います。

本校でも、当日は授業を午前中で切り上げて参加したわけですよ。

 

もちろん、講演聞いてる間にも給料が出てます。勤務時間内ですから。

なんという教育予算の有効活用

 

内容に疑問を感じたのは何も私だけではなくて、翌日の職員室では批判大会

 

「○○中学校社会先生も、あれはひどいと言っていた」

「○○小の先生に聞いたら、あれは有名な右翼だと」

「終わった後、あの先生と偉い人達とで飲み会があったらしいから、八木先生は急いでいたわけじゃないらしい。なのに質疑応答の時間を設けなかったのは、意図的なものに違いない」

 

……ええーっとですね。

つまり、「つくる会」の教科書採用した地域の学校だからといって、教員が唯々諾々と「つくる会史観に染まるわけではない、ということですよ。

 

このことは、左右どちらの論者にも覚えておいて欲しい、と思います。

我々はロボットではない。

 

いや、染めることを目的にした講演会だったんでしょうけどね。

 

本地区では、教育長はじめ偉い人が「つくる会」の支持者です。

その一存で採択が決まったようなもので。

 

しかし、「つくる会教科書を採択した、というだけで、かなり外部からの批判にもさらされてるし、学校現場にも不満があるのが実態です。

なので、教育委員会の方針に疑問を持っている教員を「啓蒙」しよう、というのが、この講演会趣旨だったんだと思います。

 

しかし、今どき、中学生ならネットくらい使いますよ?

真岡郵便局には女性交換手が12人いた」

くらいのこと、10分もかけずにわかっちゃうわけですよ。

 

授業で、“公共心ある日本人”の美談を得々と語って聞かせたら、生徒から史実に基づいたツッコミが入る可能性くらい容易に予想されるじゃないですか?

そういう意味では、都合のいいことだけ書いた教科書というのは、発行する側は気分がいいかもしれないけど、現場人間にとっては迷惑そのものなわけですよ。

 

……ああ、そうか、授業で質問の時間を設けなきゃいいわけですね。

さすが日本教育再生機構理事長

率先垂範を地で行っておられる。

 

で、その他、「作る会」教科書を使ってると高校受験に対応できないとかいう現場の苦悩をよそに、首長とか教育長とか、講演会場の最前列に座っていてですね。

で、講演会が終わった時なんか、立ち上がって喝采してるわけです。

 

スタンディングオベーションかよ偉い人。

 

とりあえず絶望した。

現場がなんとかしないとならん。

 

重箱の隅つつき。

以下、こまごまとしたこと。

 

*紀元は2600年。

八木氏は、聴衆に「日本の建国はいつか?」と問うて、「それは西暦600から700年前後である」とします。

 

なぜなら、「日本」という国号が成立し、「公」の意識誕生したのがその時代だからだ、というのです。

ちなみに、ここで言う「公の意識」とは、天皇を中心とした中央集権体制の確立のことを指します。

天皇独裁者ではなく、「国家の公的統治を究極において体現すべき地位」だというのですね。

 

……飛鳥時代象徴天皇制だったのか。

 

八木氏は、「皇室ニッチ産業」だ、という、寛仁親王言葉引用します。

政府行政の足りないところを補う。それが、皇室の果たす役割なんです」

 

確かに、障害者スキーへの支援とか、結構なことですね。

 

「このような皇室の在り方は、古代からずっとそうだったわけです」

いや……そうなの?

 

革命史観

八木氏は、他の教科書にある

平安時代貴族は贅沢な生活をしていた一方、庶民は貧しく、奴婢は売買の対象だった」

……とかいう記述を「闘争的だ」と評します。

 

これらが、マルクス階級闘争史観子どもたちを導くものだ、というのです。

 

君の教科書もまっ赤っか! これはレッドベアーの陰謀だ! 愛國戦隊を呼べ!

 

……別に教科書記述は、富裕層の打倒とかを呼びかけるものじゃないし、そもそも平安朝だって、階級闘争によって打倒されたわけじゃないんですが。

なんでマルクス

明治維新を含めて、日本には「階級闘争」とか「市民革命」とかいうものはないんじゃないですかね。古い見解でしょうか?

 

明治維新は、公のために働くことを自己の使命と考えていた武士たちによって実現した改革だった」(「新しい歴史教科書」。レジュメの孫引き)

うわ新しい見解だ。色んな意味で。

 

そんなに昔から日本人の自覚とか公共の意識とかがあったなら、もう少し早く戦国時代が終わりそうなものですが。

武田信玄「こうして同じ日本人同士が争っていても仕方がないじゃないか!」

上杉謙信「そうだとも! 天皇陛下の元にはせ参じ、一つの国を作ろう!」

……みたいに。

 

八木氏によると、現在学校教育では、歴史教育で闘争的姿勢を学び、公民教育で具体的な闘争目標を与えられている、というのです。

 

その闘争目標とは、電通経団連の打倒……ではなく。

「公民教科書には、夫婦別姓など、まだ法的に定められてもいないトピックが取り上げられている」

とかいうのが「闘争目標の提示」だと。

 

……ずいぶんせこいマルクス主義ですね。

 

歴史に学べ。歴史は繰り返す。

仮に、八木氏の言うとおり、飛鳥時代平安時代がそんなに素晴らしい時代だったとしたら、逆に言って、日本社会は1400年の長きにわたって大して進歩していないことになるんですが、それでいいんでしょうか。

 

奴婢の話とかって、私は

「私たちの社会は、昔より良くなっているのです」

って趣旨の話だと理解していたんですが。

人類歴史進歩と改良の歴史なのです。私たちも、もっともっと素晴らしい世の中を作っていきましょう。明日が今日より良い日であるように」

的な。

 

八木氏に言わせるとこれも「闘争的」なのかも知れませんが。

 

私としては、貴族平民に大きな差があったとか、事実なんだから仕方ないんじゃないか、と思うんですがどうでしょう。

八木氏も、それが「事実ではない」とは言わなかったし)

 

都合の悪い歴史事実は教えない、という態度の方が、むしろ我が国を危機に追いやる気がします。

それこそ、遺伝学におけるソビエトルイセンコ学説みたいに、学問イデオロギーに従わせようとした挙げ句、研究開発で西側に後れを取るような。

 

まあ、「歴史科学ではない」が、「つくる会」の立場なんだそうですが。

 

でも、望ましい思想を注入するために、歴史事実の方を改変する、っていうのは、それこそ共産国十八番なんじゃ。

ソ連生まれのくせに白頭山で生まれたと称する誰かさんとか。

 

日本の伝統を尊重しよう。祖先精神を大切にしよう。

基本的に「公共の意識」だけで日本の歴史・文化を語ろう、というのは、無理だと思うんです。

「恥の意識」とか「武士道」とかと同様、一言で語りきれるほど、日本人精神というのは浅薄なものじゃないんじゃないでしょうか。

 

そもそも、「公共の意識」が飛鳥時代から日本にあった、という主張自体いかがなものか。

確かに「公」という漢字自体は大昔からありますが、古文に出てくる、「公家」とかいうときの「公」と、「public」の訳語としての「公」を同一視するのは誤りだと思うんですが。

八木氏は、「公共」の意識が近代になって成立した、というのは誤りで、日本人日本人としての自覚はずっと以前から存在した、と言うんですが、それは逆に言って、国民国家建設のために尽力した明治の人々を愚弄するものではないでしょうか。

 

ちなみに八木氏は、中教審が、縄文時代記述を重視するよう議論しているのに不満を表明しています。

縄文時代は公共の意識が発生していない」=「日本ではない」

から、というわけですが、これは循環論法ではないですかね。

 

日本あけぼの」って言えば、普通縄文時代を指しますし。

逆に、明治憲法現行憲法の発布、あるいは江戸幕府なり鎌倉幕府なりを「日本」の成立、と見なす立場だってあり得るわけで。

 

縄文人だって一生懸命に生きていたのだし、彼らが苦労して稲作技術を会得していったからこそ、現代の日本があるわけで。

縄文人は日本人じゃない」という言いぐさは、縄文人に失礼だと思いますが。

 

八木氏は、チェスタトンの「伝統とは選挙権時間的拡大」「死者には墓石投票してもらわねばならない」なんかを引用して、伝統の大切さ、先祖の意思を尊ぶべきことを訴えるわけですが、縄文人は先祖じゃないらしいです。

……天孫降臨

 

ちなみに、八木氏が引用した中には、相田みつをの「自分の番 いのちバトン」とかまで含まれるんですが、相田さんってそういう主義の人だったのか。

走者がバトン渡す前に死んだらリレーにならなくね?

 

ところで、八木氏は「死者の民主主義」(チェスタトン)がお気に入りのようですが、私はむしろ、「地球は子孫からの預かり物」(ケニアのことわざ)の方が好きです。

死んだ世代の意思よりも、次の世代の幸せの方が重要だ、と、私は信じます(これでも学校関係者のはしくれですから)。

 

……ケニアのことわざの割に「地球」とか、かなり超訳の気配ですが。

 

*美しい日本語を守ろう。

八木氏、「屋久島の灯台守り」という、これまた美談を紹介してくれたんですが。

 

「顔は土気色」を「どきいろ」ってあんた。

一瞬、弥生式か縄文式か悩んじゃったじゃないですか。

 

自分で持ち込んだ資料が正しく読めないって、早稲田大学法学部卒が泣くぞ。

 

日本の文化がどうとか言う前に、八木氏はまず日本語くらいちゃんと読めるようにすべきだと思います。

 

返信欄

なんかあれこれコメントをもらってるようなのでここへ部分的に返信。

 

教育委員会主催講演会とかに行って何かを得たことがあるの?

ありますよ。

まあ、教育関係者の講演、というのは、聞いてすぐに教室で使える内容が多い一方、似たような話も多い……というか、教育界の通念を上手にまとめただけの、刺激に乏しい講演も多い、とは思います。

……ちょっと今回は刺激的すぎましたが。

 

>その場でぶつけてくれたら面白かったのに。

まあ、チキンなので。

 

偉い人が「つくる会」支持者で、しかも同席してるわけですから。

そこでこれだけのことを言ってしまうと、後々どんな処遇を受けることか。

 

それはもう、陵辱されたり恐ろしい目に遭わされるわけです。(流言)

 

それに、ここに書いた内容は、これでも推敲した内容です。

これをとっさに思いつける程度には賢くありたいのですが。

 

っていうか、偉そうなことを書いておいて恥ずかしいのですが、「女性交換手が12人いた」ということもその時は知らず、家に帰って調べてわかった次第。

 

でも、何か質問はしてやろう、とは思っていて、講演の間中必死で考えていたのも事実

古代以来、皇室ニッチ産業としての役割を果たしてきた、とのお話でしたが、私、不勉強でそういったことを存じませんでした。

そこで、例えば平安時代朝廷が、そういった役割を果たしていた、という実例を2・3ご教示願えるとありがたいのですが……」

くらいのことを聞いてみよう、と思っていたのですが、本文で書いたとおり、質疑応答の時間がなかったので不発に終わりました。

 

>自分のはてなダイアリーで書いたら?

少しでも匿名性の高いところで、と思ったのです。

何か使い方として問題がありましたら申し訳ない。

(ていうか、そもそもこの内容自体トラックバックで返すべきなのかも知れませんが、匿名ダイアリーに慣れてないので、返信があちこちにばらけるのが落ち着かないのです。なんでコメント欄がないんだろう)

 

こんなにブックマークをもらうとは思ってなかったのでちょっと動揺しています。

偉い人にばれたらどうしよう。

 

>「教職協議会」つーのは要するに「全日http://www.ntfj.net/tanidantai/」系団体だよね。共産党系の。

右寄りではないかも知れませんが共産党系とも思ってなかったのですが。「美しい日本人」がどうとかこうとか。どうなんでしょうか。

会員でありながら組織背後関係とかは知らないのです、申し訳ないです。(でもたぶんみんなそう)

 

>教師という連中が本当に馬鹿ばっかりでイデオロギーの固まりだということが良くわかった。

ククク、その通り。だが、気付くのが遅すぎたようダな……(ロシア訛り)

今や日本教育は、我がレッドベアーの(不当な)支配下にあル!

あと10年もすれば、この国はコミンテルンの軍門に降るだろウ……!(遅すぎる)

 

馬鹿冗談はさておき。

大学になるまで歴史教えるのやめちゃえば?自分で判断して学ぶまで教師の馬鹿どもから余計なノイズを入れないで欲しい

難しいところですね。

 

おっしゃるとおり、批判精神の薄い子どもに、イデオロギー教育をするのは禁忌だと思います。

 

その一方で、基本的な歴史知識は、全国民が持っているべき教養だとも思うのです。

そして、大学専門教育の場であるべきで、そういうことに時間を費やすべきではないと考えます。

だから、結局は義務教育に基礎的な歴史教育を盛り込まざるを得ないのではないかと。

 

その内容としては、重要歴史事実を教えるにとどめ、それをどう解釈するか、という思想的側面は、個々人に任されるべきだと思います。

 

……もっとも、「歴史事実」というのは現実にはほとんど無限存在するわけで、その中から何を「重要」として採り上げるかに、思想的問題が絡んで来ざるを得ないのも事実ですが。

エルトゥールル号を採り上げて奴婢は省くのか、その逆をやるのか。

 

でも、できる限り中立であろうとする姿勢は必要だと思います。

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