はてなキーワード: 巌本善治とは
恋愛観は、近代化の流れで刷り込まれてきたという話をしましたが、
いくら話しても「ホモソーシャル=男性の恋愛観は同性愛回避」と思い込んでいて話が通じないので、参考URLをお知らせします。
http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20130405/p1
恋愛=ロマンチックラブってのは、西欧社会で生まれた特殊な概念で、明治期の日本には「輸入」された概念なんだそーです。これは、近代産業社会において不可欠な「個の労働者」を「再生産」させるために作られた「核家族」というものを支えるイデオロギー装置だったことは、ほぼ解き明かされている
http://www.geek.sc/archives/34
恋(性的自由な状態で明確な恋愛観はない)→恋愛結婚の啓蒙を説明しています。以下、引用。
このサイトでは、日本の見合い婚→恋愛婚の流れまでは書かれていませんが、見合い婚→恋愛婚の流れは別途資料を御覧ください。
日本で「恋愛」という言葉が使われるようになったのは、実は明治時代になってからのことです。当時、『女性雑誌』という雑誌の主宰者をしていた巌本善治が、英語の「love」に「恋愛」という言葉を当てはめた最初の人物であると言われています。彼は、「恋愛」とは「清く正しく」「深く魂(ソウル)より愛する」ことであり、「恋」のような「不潔の連感に富める日本通俗の文字」とは異なって、非常に崇高で価値あるものであると説きました。彼の恋愛論をきっかけとして、「恋愛」という言葉や感情・行為が広く社会に浸透していくことになります。
男女の恋愛観は、近代化の流れで刷り込まれたことは理解いただけたでしょうか?恋愛結婚が啓蒙されて(一般市民も)恋愛するようになったのです。
「男性の恋愛観は、ホモソーシャルだから同性愛にならないために体目的」ではありません。勝手にアッー!にしないでください。
「恋愛って何?」「何のために恋愛するのか」をきちんと調べてください。
戦前には約7割を占めていた見合い結婚は、その後一貫して減少し、1965 ~69 年頃に恋愛結婚と比率が逆転した後、1995 年以降の結婚では1 割を下回っている。