気がする。
嫌いな生き物がいる。名前を書くのも憚られるほど嫌い。
文字で見るだけで吐きそうになる。
その生き物(Aとする)は、物心ついた時から本当に嫌いで、Aを取り扱った絵本などを見て大泣きしていた記憶がある。
理科の教科書には写真が載っていて、そのページをホッチキスで止めて絶対視界に入らないようにしていた。
DNAに畏怖の対象として刻まれているんじゃないだろうか。恐怖症と言っていい。
赤ん坊が蜘蛛や蛇を怖がるのは遺伝である、という話がある。いわゆる恐怖実験。
先祖が、蜘蛛や蛇などを脅威と見做していたため、遺伝子に情報が刻まれているという話。
蜘蛛や蛇はよく聞くけど、A恐怖症というものがこの世に存在するのか知らない。
Aが嫌い、という人はたまにいるが、恐怖症レベルまで嫌いな人はあまり知らない。
調べたらいるレベルだとは思う。
世間的な嫌われ度でいうと、Aも蜘蛛も大差はないかもしれない。
自分で調べたいのだが、Aという単語を調べて画像が出てきてしまったら気絶するかもしれないし、脳裏に画像が焼き付いてしばらく吐き気がするかもしれない。
Aをうっかり見てしまったら、フラッシュバックのように頭に画像が浮かび続け、とんでもないストレスを被るのだ。
正直この文章を打ちながら、何度かAを想像してしまっている…。
うわーーーっと叫んだり、手をブンブン振ったりして想像を掻き消しながら打っている。
これ以上書きたくないな もうやめよ
誰かA恐怖症とその原因について詳しく調べて、Aという言葉を出さずに詳細を教えてほしい。