もののけ姫の物語は、隠れ里で暮らす主人公アシタカが暴れ狂う巨大なイノシシつまりタタリ神となったナゴの守を退治するところから始まる。
アシタカは不本意ながら里をも守るためにナゴの守を殺めてしまった。
そのために呪いを受け、彼の右手は変色し、のみならずときに彼の意思の制御を離れ暴走しようとする。
アシタカのような意思強き勇者であればこそ、その意志に逆らう右手を制御し得たが並のものであればあっという間に右手は呪いに乗っ取られていたであろう。
このこと意味するのは、つまり男がある年齢なると自慰行為に人生の殆どを捧げることになることを意味する。
そのことに少年は戸惑い、下着を汚したことを恥じ、そして密やかに思う。
あの快感をもう一度味わいたい。
その瞬間から、男の子は男への道を一歩歩み、その右手(左手)は最早その主の制御を離れてひたすらに自慰行為に励むようになる。
この呪いを解くために、その呪いを受けた瞬間から、そのものは、里には住み続けることができなくなり、そして旅立つのだ。
何のために?
呪いをつくために。