2024-07-15

石丸とか兵庫県知事を見ていると、人望のない人ほど政治家になりたがる傾向がますます強くなっていること。

かつては、底辺では自治会青年会議所会長労働組合リーダーを務めていた人を、頂点では仕事能力のあるキャリア官僚を、嫌だ嫌だというのを周りのみんなで説得して無理やり担ぎ上げて選挙立候補させていた。こういう政治では、基本的に誰からも人望のあるまともな人が政治家になる。

他方で、こういう政治は、身内への配慮を優先するので、しがらみや利権政治にも陥りやすい面もあり、1990年代以降にこうしたタイプ政治家が「利権政治家」としてメディアで叩かれるようなり、イメージが悪くなって選挙で勝てないようになっていく。官僚バッシング報道メディアルーティンとなり、エリート官僚選挙出馬させることは困難になる。各政党も「しがらみのない政治」を懸命にアピールし、団体リーダー官僚から人材を発掘するのをやめてしまう。

政治家社会的威信も地に堕ちた。かつては立川談志アントニオ猪木など、芸能界スポーツ界で大成功を収めた人物が、さら社会的承認を求めて政治家を目指した。今はお笑い芸人政治家社会的威信は完全に逆転し、成功したお笑い芸人政治家に転身するケースは皆無になった。

現在日本では、人望があって優秀な人が政治家になることは基本的にない。その結果どうなるか。本業があまり上手く行ってないが、頭が良くて優秀だと言う自意識プライドだけは高い、というタイプ人物政治家を目指す傾向が強くなってしまう。こういう人物は、パワハラ的な手法以外で人を動かす方法を知らない。

  • 「しがらみがない」って人との繋がりとか縁がないってのとイコールだからな

    • ネットで特定の概念を比較して、これは矛盾しているとか党派性がとか批判するのはお遊びとしてはいいのだが、 現実はそうではないからね。利害を持たない、というより持てない程度...

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