当方、家事が苦手な増田。なぜ家事が苦手か考えた時、一番の理由は気が散ることだった。例えば領収書の整理をしている時、ふと家具を捨てたいと考えて大型ゴミの捨て方を調べ始め、そこから色々と計画を立て始め…となって領収書がおざなりになる。こういうことばっかりなので何一つ作業が終わらない。お察しの通り、仕事もあまり上手くいっていなかった。
これを回避するため、1テーマ制というのを導入した。単純に「この時間はこれしかしない」と決めて取り組むことなのだけど、最中に気が散らないように事前の準備時間を多めに取る。
まず、やるべきだと思っている作業をノートに書き出す。次に優先順位で一番上に来る作業を一つ決める。そしてその作業の手順を書き出す、マニュアルを作るようなイメージだ。それができたら作業に取り掛かり、マニュアルにないことはやらない。
こうすることで一つの作業だけに集中し、予想よりかなり短い時間で完遂できた。優先順位をつけることと、マニュアルにないことはしないと自分に約束することが大切だった。もちろん作業中に気が散るタイミングがあるものの、それは全て作業後にノートに書いて検討することとし、作業中は全く手を付けない。また、作業中に手順の改良を思いついたとしても、一旦はマニュアル通りに作業し、完了後に検討する。とにかく作業中に他のことに意識が移る要因を回避することが大切だった。実行面はそんな感じ。
一方、気が散るマインドの方に目を向けると、原因は「マルチタスク信仰」だと分かった。複数の作業を並行処理できる方が偉いという誤解が自分の中にあった。マルチタスクは、シングルタスクより非効率だ。それをしなければならない程忙しい時にできたらいいというものであって、わざわざ志すものではない。