2024-03-16

アドバイス欲の発散を諌める

知人が IT 業界への転職に向けて動き出し始めた。

そこで私は相談を受けた。数年前は知人と似た職業で似た立場からと。

知人はアドバイスを根掘り葉掘り求めるような姿勢ではなく、粛々と進めている印象だった。

私に対して、1つ2つ質問する程度。

そこで私は自分経験を話そうとする欲求を感じた。

しかし、私の話は数年前の話で再現性もない泥臭いリスクの高い行動と認識もしていたため、アドバイス言葉を飲み込む。

「数年前の話で状況も変わっているから」と言ってアドバイス欲を発散する行動を控えた。

知人を思うなら、アドバイスというよりコーチング観点から相手が抱える問題と付き合うべきと考えたから。

なぜアドバイス欲が発生するのだろうか。

ソフトウェアエンジニアとして働いてきて、端的な質問に背景も知らない中で断定的なアドバイスは、人間が抱える問題解決しないと経験則で感じていたから?

いや違う。

私も苦労したから、苦労経験と切り抜けた経験を語る機会をもらい、語ることで、私の苦労を誰かに認めて欲しかったのかもしれない。

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数年前までの私は、自分言葉相手に投げつけがちな姿勢だったけど、今は少し違うようだ。

年齢を重ねたからか、多くの人と会話するようになったからか、それともIT業界活動してコミュニケーションの大切さと勘所を知ったからか。

私は IT 業界転職してよかった。

相手を多少なりとも慮るようになれたから、情報を取捨選択して問題解決する思考を得られたから、休日オフ時間睡眠時間を削ってまで熱中する趣味を得られたから。

最初転職した会社、今の会社、そして同僚に恵まれ幸運もあるけど、私は IT 業界転職してよかったな。

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