新しい道具には三種類の使われ方がある。
一例としてVOCALOIDを見てみると、それはまず女性ボーカルの伝手などない零細DTMerのためのジェネリック知り合いの女として売り出された。
次いで、零細インドア趣味レベルというより「売れる曲」が書けるクリエイターにより、作者の意図を忠実に出力する優秀な歌手として使役されて人気に火がついた。
そして最後には人間にどれだけ寄せられるかという評価軸と離れて「VOCALOIDという楽器」になった。そうなるとPOPSシーンのありようそのものに、支配的とまでは言わないまでも少なからず影響を与えるようになる。
自分はVOCALOIDメイコとか初音ミクのパッケージを見てアイタタwとしか思わなかったのだが。
流れをまとめるなら
3. 新しいシーンを拓く存在
になったわけだ。
さてAIだが、今のところ(1)の使われ方ばかりが聞こえてくる。
ぜんぜん絵が描けない人でもそれっぽい絵をでっちあげられる。
まともに文章が書けない人でもそれっぽい(略
資料がまとめられない(
調べ物のやり方がわからない(
要するに「既存の工数のかかる需要に応じて、それっぽい体裁の成果物モドキを一瞬ででっち上げる」という、劣化コピー生産機としての使い道ばかりが取り沙汰される段階。
「初音ミクがあれば陰キャオタクでも女性ボーカル曲っぽいものが作れる、すごい!」という。
AI擁護派の絵師界隈では2の意見が上がってるよ アシスタントやら素材やら使ってた部分がAIになる
2は絶賛開拓中って感じだな。知ってるのは一人だけだけど既にAIを用いてアシスタントとしての仕事を請けてる人は居るみたい。 反AIから誹謗中傷される可能性が有るから公言できない...