2023-08-14

オタクは「性別反転」や「転生」したいのではなく「出生ガチャの振り直し」をしたいんだよ

性別反転したからってキモメン美人になるわけねーだろバーカ!」

女→男でも、男→女でも、何度となく言われてきた言葉だ。

お前が性別を反転したからといって美人になるはずがない、と。

おにまいの主人公美少女になる前はイケショタであり、だから妹に惚れられていたのであって、心も体もキモいお前が性別反転しても美人に離れないしそもそも妹がお前に惚れることはなくコーラに盛られているのは毒薬のはずだ、と。

これは根本的な勘違いだ。

オタクそもそも「そのまま性別を反転すること」なんて1ミリも臨んではいない。

自分以外の何者かに変化するための手段として性別が反転することを臨んでいるのであり、その過程において自分という存在自我以外全てが消え去って欲しいと願っている。

異世界転生においてもこれは変わらない。

チートが欲しいと言うよりも「とにかく自分以外のナニカになりたい」のだ。

そしてそこには自己評価が表向き低い人間特有自己評価の高さ、「自分ちょっと凄い人間として生まれ変わったらバリバリにやれるぞ」という謎の自負が潜んでいる。

それは「ペンタブを買えばそれだけで自分は絵が物凄く絵がうまくなる」と妄想する小学生絵師のようなものだ。

もっと言えば「アメリカ空気を吸えば高く飛べる」というアレである

だが現実は違う。

違うということが薄々分かっているか空想世界に逃げるのだ。

アメリカ空気は吸いに行けるが異世界空気は吸いに行けない。

から永遠に空想の中に入られる。

ガチャをやり直せば自分簡単に結果を出せるというオタクの願望が詰まっているのが、性別反転や転生のジャンルなのだ

それは「実現し得ない夢を見ることで、永遠に空想の中に居られる」という機能を持ったものなのであり、そこに対して「実現した所で」と語るのはそもそもがズレているわけだ。

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