ただその制限の仕方が地域によって異なるようで、なんだかなーと思っている。
例えばその枠が1トン割り当てられたとする。
それは前年の漁獲量で決まる。
去年たくさん魚を獲った人は300キロまで獲ってOK、少なかった人は50キロ、というように。
地元ではマグロが有名で、需要も話題性もあるので大きければ大きいほど高く売れる。
大きいマグロが釣れるかどうかははっきり言って博打だが、みんなそれに賭けている。
そこでだ。漁獲枠が50キロの人が仮にめちゃくちゃでかい200キロのマグロが釣ってしまったとしよう。
どうなるか。
200キロのマグロが売れればそれなりの収入になるはずだが、なんと漁協が没収して市場に売るのである。
獲った人には一円も入らない。
船を動かすガソリン代と餌代をただ消費しただけ。
こうなると、でかいマグロを狙えるのは今まででかいマグロを取ってきた人だけになるし
そもそも漁獲枠が大きいのでその分他の魚も
たくさん獲れる。
たくさん獲れる→稼げるのでその分船の機材にも投資ができる→より魚が獲れる。
去年あんまり獲れなかった人は枠が少ないので少ししか獲れない。
今年は頑張ってたくさん獲って稼ごう!ということができないのだ。
もちろん漁協内からも不公平だという声は上がっていて、中央や県に直接抗議した人もいるらしいのだが、指導はできないと言われて放置である。
中には与えられた漁獲枠が少なくそれを超えた分は没収されてしまうため、漁協を通さず個人で直接売買した人もいるらしいのだが、それがバレて罰金を払うことになったそうだ。
国も国でお題目だけはご立派で、だがそれに関わる漁師の生活までは何も考えてはいないってわけ。
限りある資源だし海外に倣って管理するべきだと思うけど、地域によっては不公平感が凄まじいし、それで管理したからオッケー!とならないで欲しい。
漁協だって一生懸命やってるんだが? 海外のように大卒漁師だけ相手にできるならそりゃ幸せだろ
不正やり放題なのに管理できると思ってるのか? 管理厳しくしたら不正出来なくなって現場から反対の声上がると思うぞ