2023-04-13

グルーミングという言葉のもたらす意味

anond:20230413000017

この増田の言っていることはすごくわかるんだけど、

色んな人の話を聞いて、性虐待以外は優しいという親がまあまあいることを知った

父や兄弟と本気で愛し合っていると思っていた(思わされていた)人もいた

この部分一つとってもすごく難しいなぁと思った。

父親と娘とか、兄と妹で肉体関係ってなると実際性虐待って扱いになるのが99%だとは思うんだけども

「父や兄弟と本気で愛し合っていると思って」いる相手に、「それはグルーミングだよ」と言うのが本当に正しいのかってのはマジでわからんし。

父娘はともかく、兄妹での恋愛関係なんてフィクションでも「許されざる恋」的なジャンル鉄板と言っていいほどあるわけじゃん。

(連れ子同士とか義理関係であることがほとんどだけど、ガチ血縁もなくはない)

もっと広げると、教師と教え子とかも鉄板だけど、それも権力勾配的に言えば「グルーミング」と言っちゃえばそれまでなんだよね。

もちろん、単純にマッチングアプリかなんかで出会った少女大人とかでも同じなんだけど。

 

結局、「大人子供未成年)と恋愛特に性的関係)してはいけない」という社会正義がまず大上段にあって、

さらに別軸で「子供自由意志」みたいなもの尊重すべきものとしてあって、

両者が矛盾関係に陥った時に前者を優先させるための理屈として出てきたものが「グルーミング」なんだろうな。

この言葉が出てくる前はどこかで、本人同士が愛し合っていれば無罪親告罪)的な幻想があったんだけど、

グルーミング」という言葉の出現によってその幻想は完全に打ち砕かれた。

 

というわけで、『娘の友達』『恋は雨上がりのように』みたいなオッサン×少女ものはもちろん、

中学聖日記』『初めて恋をした日に読む話』みたいな大人の女性×少年みたいな話も、

今後はガチでアウトの扱いになっていくんじゃないかなぁ。

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