2023-03-06

30を過ぎても、子供のことは気になる

息子は子供の頃からパソコンが大好きで、リビングに置いてあるパソコンで親の自分にもよく分からないことをいつもカチャカチャとやっていた。

どこで学んだのやら、たまに娘(妹)にホームページの作り方やHTMLを教えていたり、何をしているのかはよく分からなかったものの間違った使い方はしていないだろうと信じてそのまま放っておいた。

その後息子はパソコンと同様に誰に言われずとも勝手勉強し、気づいた頃には東大に進学していた。

何のバイトで金を稼いでいたのやら、英会話教室に通いいつのまにか英語が話せるようになっていたり、プログラミング大会に出るためにいろんな国に行ったり、金のかかりそうなことをよくやっていた。

である我々は高卒短大卒で、新婚旅行しか海外に行ったこともないような人間なので、なんか凄いことやってるなあと思いながらよく分からないまま傍観していた。

息子は、子供の頃から、将来はGoogleで働きたいというようなことを何度か言っていた。

でっかい目標だなあと思っていたが、30歳になるすこし前に本当にGoogle就職した。

夢を叶えて凄いな、と思っていたが、これまで努力を積み重ねてきた本人にとってそれは当然のことだったようで、特に嬉しそうな素振りも何も見せなかった。

息子がGoogleに勤めて、もう4年目くらいだろうか。ほとんどの従業員がすぐに辞めてどこかに行ったり起業したりするようで、たった4年でも相当古株らしい。

息子曰く、不満がないから辞めないだけで、もしGoogleを辞めたとしてもいくらでも行くあてはある、とのことだった。

自分能力に自信を持っているのだろう。かっこいいなあ。そんなこと、言ってみたいよ。

この度の大量レイオフニュースをみて、ちらと息子を案じてみたのだが、どっちに転んだとしてもきっと心配するようなことはひとつもないのだろう。

何はともあれ、何か困りごとがあれば少しは親を頼ってほしいなあ、などと、贅沢な悩みを持ってしまう。

どんなに立派な大人に成長しても、しっかり自立していても、やっぱり我が子は我が子なんだよなあ。

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