実を言うと、芳文社はけいおんで甘い汁を吸うことはできなかったのよね。
簡単な話、けいおんの製作委員会に芳文社は入っていなかったから。したがって、芳文社はけいおんで出た莫大な利益から一銭も得ることができなかった。
それに、けいおんの連載期間は短かった。単行本の巻数は、本編で4巻、番外編で2巻――きららのアニメ化作品の中で最も少ない。
単行本の発行部数は300万部を超えたが、芳文社としてはもっとも長く続けていけたら良かったのにと後悔しているだろう。
だからこそ、芳文社は「ぼっち・ざ・ろっく」に社運を賭けているのだろう。
まず、舞台が高校ではなく、音楽業界ということから分かる通り、長期連載を視野に入れている。けいおんとは違って高校卒業が連載終了ではない。
さらに、芳文社はぼざろのアニメ製作に莫大な資金を注ぎ込んでいる可能性が高い。
製作委員会はアニプレックスと芳文社の2社しかない。これが何を示しているかというと、大ヒットを見込んだリスクの高い出資をしているということだ。
製作委員会はリスクを分散させるために複数の出資企業を募る資金調達方式だ。大半のアニメなら5社ぐらいはある。前述の通り、ぼざろの製作委員会は2社しかないため、それだけリスクが上がる。
こういう製作委員会の前例として、『鬼滅の刃』や『化物語』、『はたらく細胞』がある。いずれも、覇権レベルの大ヒット作だ。
CloverWorksの圧倒的な作画クオリティから、芳文社はぼざろの製作に相当な資金を注ぎ込んでいると予想できる。
極端な話、万が一ぼざろがコケたら、芳文社は経営危機に陥るだろう。
過去にリスクの高い出資をした集英社や講談社とは違い、芳文社は中小企業だ。悪い意味で資金力が違う。
ぼざろは芳文社を救うのか、それともスクウェアの経営危機の引き金となった映画『ファイナルファンタジー』になるのか。
ぼっち・ざ・ろっくに社運賭けちまったけど ぶっちゃけアレコケるだろ 萌え四コマが謎に売れた時代はとっくに終わったのに けいおん時代の甘い汁をもう一度啜りたいと夢見て博打...
anond:20221020032946 実を言うと、芳文社はけいおんで甘い汁を吸うことはできなかったのよね。 簡単な話、けいおんの製作委員会に芳文社は入っていなかったから。したがって、芳文社は...
委員会方式だと表に名前が出てないだけで、ほかにも参加してる可能性あるかもよ 二社だけなら委員会方式なんてしないで、話し合いで出資金額を決めればいいわけだし
実際、どうなんだろうね。 例えば、鬼滅の刃の製作はアニプレックス、集英社、ufotableの3社しかない。 だから、「鬼滅は製作委員会方式ではなかったから大ヒットした」という人が出...