2022-09-22

"I love you"の訳は「訳せない」が正解

日本人は家に帰ったときに「ただいま」と言うが、それを英語に訳すと何になるか?

直訳すると"Now, I'm home."とかになるわけだが、それは正確では無い

なぜなら米国人だろうが英国人だろうが家に帰ったとき挨拶する習慣は無いし、するとしても決まり文句存在しない

同じように電話での「もしもし」を英語に訳したときに"Hello."になるか?と言われるとそうではない

そうした文化的な違いの一つが"I love you"であって、日本人は「我、汝を愛す」などと言うことはない

恐らく漱石が言いたかったのは「日本人はそんなことを言わないのだから原作日本人に置き換えるならそれを加味して訳さなければならない」と言うことだろう

ロミオとジュリエット日本舞台にして作り直すなら"I love you"なんて言わずもっと背景を踏まえて翻訳しろ、ということなんだと思う

単にそのたとえの一つが「月が綺麗ですね」であって、昼間であれば「風が気持ちいいですね」でもいいわけ

とにかく好意を持っているというのはそれ以前の背景情報でお互いに理解できているので敢えて何かを言う必要は無く、何か台詞を当てるなら適当雑談してればいい、というのが本来意味だと思う

そのあたりの文化的な相違を理解せずに「I love youは月が綺麗」などと言ってるあたりが本当に発想が貧困であるのだけれど

現代社会では普通に「君が好きだ」「付き合って欲しい」というようなことを面と向かって伝えるほどに欧米化が進んだから

もはや「月が綺麗ですね」は都市伝説になったし実体を伴わない都市妖怪になりつつあると思う

  • マジで直訳するとnowで終わりでは

  • ジャップめっちゃキモいな 漱石は実体験で訳したの?日本人全体を見たの?

  • なるべく現地の文化に合わせるべきだと思うんだけど。映画の字幕とか意訳されたくないでしょ

  • 今の世代はどうか知らないが、中学校の英語の授業で教科書に書かれている「May I help you?(いらっしゃいませ)」みたいな記述を丸暗記させられたなと思い出した そういう場の文脈に沿...

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん