2022-09-10

ハンバーガーバカの食い物

おっと、ここで聡明な読者の方々は

「ケッ、どうせ増田みたいな貧乏人は劣悪なチェーン店ハンバーガーしか食べたことがないだろう。

私がニューヨークで食べた1食3000円のハンバーガーは~」

などと己の美食歴を開陳する前にまず私の言い分を聞いてほしい。

ここで私が言いたいのは個々のハンバーガーの質、――パンの焼き加減、肉の質、野菜の鮮度――などではなく、

ハンバーガーという料理のもの問題にしたいのである

一言で言ってしまうと、ハンバーガーとは食べる人のことを全く考えていない料理なのだ

標準的ハンバーガーを味わうためには、パンハンバーグレタストマト…これらを一口で同時に食べる必要がある。

その目的のために我々は顎をただ疲れさせ、味蕾の本来機能食事の喜びを全く喪失してしまうのである

ハンバーガーの形状というただこの一点――それでいてハンバーガーハンバーガーたらしめるアイデンティティ――において、

ハンバーガーはそれ以前の全ての食文化に唾を吐く……堕落した妖怪となるのであり、

焼き立てのバンズ国産和牛無農薬野菜といった小細工は全て情報摂取する現代人の玩具と成り果てている。

この文章を読んでいる幸運な読者のために、この悪魔から逃れる一つの手段をお伝えしよう。

サンドイッチを食え。」

以上。

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