まず博士号というネズミ講をやめるべきだ。何年も研究を重ねてようやく取れる仕組みはおかしい。大半の人は裕福な家庭の出身でも無い限りは20代後半を極貧で過ごすことを強制される。もちろん歳を食ってから博士課程に行くことも可能であるがかかる時間を考えると躊躇する人は多いだろう。研究職は基本的には博士号が要求されるため大きな参入障壁が存在する。医者など他人の命を預かる職業であるわけもなくただ研究を行うというに資格が必要であるというのは甚だおかしな話である。
そして最も変えなければならないゴミ中のゴミは論文誌だ。インターネット全盛のこのご時世に論文誌など本来は必要がない。しかし歴史的な経緯から特定の論文誌に栄誉や注目が集結している。ここに載せるために研究者はお金を払わなければならない。査読を引き受けるのも無料で奉仕しなければならない。アクセプトされた論文は公開されるが何故か大きなペイウォールの後ろ側に置かれる。論文を読みたいものは都度購入するか論文誌に超高額なサブスクリプション登録をする必要がある。この利益は研究者に還元されない。論文誌が全部むしり取る。こんな滅茶苦茶な搾取のスキームがまかり通っていて論文誌以外誰も得をしないのはおかしい。全ての論文、特に税金をかけて行われた研究ならなおさら、全ての人に無料で公開されるべきである。Sci-Hubなどのプロジェクトはあるが何度も既得権益に攻撃をされている。