2022-02-06

姪っ子が召喚したお笑い芸人

姪っ子が姉とわが家へ遊びにくるとき、うちの父・母・増田でお相手させてもらってる。

ちびっ子というのは不思議もので、普通ならありえない誰かがうちに来ているという体で遊び始めるので、家族の誰かしらがそのゲストになりきる必要がある。(うちだけじゃないと信じたい)

父はそういう器用なことはできないし、母はそれ以外の方法でうまくあやすので、結局それらは増田対応することになる。

この間、姪っ子がある人物召喚した。

ザコシショウきてる!」

そう、ハリウッドザコシショウである

まずい。そう思った。

このままいくとザコシのマネをさせられる。

増田が知っているザコシのギャグは「べいべべべい」みたいなやつと「ハンマカンマ」と「は?」だ。最後なんかギャグなのかもわからない。

というか、以前ハンマカンマは姪っ子の中でブームになっていた。二回も。姪っ子ザコシ大好きすぎないか

ともかく増田はザコシ知識が非常に乏しいので、なんとかマネをしないで済む方向に持っていきたい。

「姪っ子ちゃんザコシショウ帰ったって」

「えー?」

不服そうだ。一応ザコシにだって家に帰る権利はある。

でも姪っ子の顔がむくれているのでどうにかしなきゃならない。どうしよう…。

その後に増田が腹に手を当てながら言ったこれが問題だった。

「ザコシ、ちゃん(※増田あだ名)のお腹に帰ったって」

何度思い返しても支離滅裂すぎてわけわからん

その後当然姪っ子は言った。

ちゃん、ザコシよんで〜!」

そうですよね、同じ空間にいたらそうなりますよね。

もう破れかぶれだった。ザコシエアプだけどどうにかなるだろ、と思うしかなかった。ちなみにこの時点で数少ない知ってるザコシのギャグは頭からすっぽり抜けていた。武器ゼロだ。

増田は、腹をくくった。

ひとりで心臓マッサージマネをするみたいに、片腕を袖から抜いて腹に持っていき、パーカーの腹部分をにぎり拳で突き上げながらダミ声で

「姪っ子ちゃん、ザコシだよ〜!」

パチモン100%のザコシを憑依させた。

おそるおそる姪っ子の反応を見ると

「ザコシだ〜!」

これで本当にいいのか、姪っ子よ。

結局このザコシもどきは姪っ子のお気に召したようで、笑ってくれたし何度もリクエストしてくれた。やめてくれ。

あとで姉から「声がチョコプラ松尾みたい」と言われ、知らないうちに勝手コラボさせてることになっていた。

誰にどう謝ればいいかからないまま、今日もザコシもどきのフリで姪っ子をあやしている。

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