学際的な学科を選択したが誤りだった。これまでの人生で最大の失敗だった。
理系だったが、文系科目にも興味があり、文理融合の学科ということに興味を持って選択した。
情報系学科と迷っていたが、その学科でも情報系を扱っており、別に興味のあるカリキュラムもあり、
理念やカリキュラムはよかったが、実際の講義の内容が古かったり、初歩的なものにとどまっていたりした。
情報系もあるということだったが基本的な内容しかやらなかった。
他の学科の同様のカリキュラムと比較しても、あまりに貧弱な内容だった。
講師と話していて、理系科目が好きな人はうちの学科をあまり選ばないからと言われたこともあった。
そんなこともあり、数学もろくに教えていなかった。
他学科と比較してカリキュラムが少ない分、他学科の講義を聴講して自主的に学ぼうとしたが、その基礎が不十分だった。
その学科は人気があったが、留学やインターンに力を入れる学生を中心とした人気だった。
研究室でも放置気味で、研究のために必要なスキルが身につかないまま、何の価値もない論文を書いていた。
その後、やりたいことが見つかった。何とかやろうとしたが必要な実力がついていなかった。
今でも大学で身に着けるべきことが身につかないままだということに負い目を感じている。
今思えば、人生でも初めての大きな選択で、そのための判断、情報収集が十分ではなかった。
周りの雰囲気に流されていたところが大きかった。自分の実力を見誤っていた。
幅広く教養を身に着けようと志していたが、結局何の専門性も身につかない虚無な時間を過ごしてしまった。
理系として失敗してしまった。数学や物理、情報などの基礎を身に着けることを優先するんだった。
その時の流行の講義などを受けたが、今となっては価値がないものばかりだ。
転科するなり留年するなりして進路を変更していれば、もっとよい将来を歩めていたかもしれないが、
その決断ができなかった。
学際的ってもてはやされるけど特定の分野をある程度深めた人がやるからこそ意味があるんだよね。