2021-11-11

戸籍制度」が運用されているのは実質的にはもう日本だけになっている。

個人を中心に登録する住民登録に続きがらをくっつけておけば行政的には十分で、戸 (世帯) を単位とする合理的理由はない。

現時点の制度においては

  • 筆頭者は家長家族を統率するという前提 (家父長制) の名残
  • 戸に氏が結び付けられているので夫婦別姓の妨げ

といったような問題点存在する。

しかし、これらの問題は戸を単位とすることとは関係ないので戸籍制度を残したまま制度を変えることは可能だし、むしろ戸籍制度は多様な家族の有り方を肯定するものではないかと思うのだ。

たとえば同性婚が認められないと様々な手続きで異性婚よりも不利に働くなどといったことはあるし、多様な結婚を認めるのであれば多重婚が認められないというのは不平等だろう。

どんなに親しい友人と一緒にくらしていてもそれはルームシェアにすぎず家族にはなれない。

しかし、個々の関係性と関係なく本人たちの同意のもとで「戸」に迎え入れれば家族になれるとしたらどうだろう。

実態としてごく普通結婚であるかもしれないし、同性婚であるかもしれないし、友人かもしれないし、養子かもしれない。

しか個別関係性がどうであれ堂々と「家族だ」と言える。

伝統的な血統身分と戸が結びついているか戸籍制度問題なのであって、それを除けば戸籍制度にも良い面があると思うのだ。

  • 同じ家に住むだけで戸籍もまとまればいいのにねぇ 関係:同居人 とかでいいので。

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