…この区域は、この国で中流の人々が多く住んでいる地域です。それでも、多くの人が、爪に火をともすような、つましい生活をせざるを得ません。
インタビュー映像1 「給料は妻と合わせても1か月でたった14万ウォンです。それも家賃でほとんど消えてしまいます。学校にいく子供のノートも、何冊も買えません。」
インタビュー映像2 「最近は、学校には必ず弁当をもっていきます。学食が値上げされてしまって。」
この国はかつて、アジアで一番裕福な国だと言われていました。ニューヨークのエンパイアー・ステートビルを丸ごと購入するほどの経済力がありました。
一度は世界中を敵に回して戦争をし、枢軸国として原子力爆弾を受けましたが、降伏から10年後にはもう、驚くべき復興を遂げていたのです。
しかし、幸運はわずか30年しか続きませんでした。1980年代に不動産投資業の規制に失敗したと言われています。今、この国の人々の平均収入は私たちの国の3分の1以下で、多くの人が高等教育を受けられません。
インタビュー映像3 「あの頃は、仕事帰りに毎日、銀座で飲み歩いていた。朝まで飲んで会社で寝てたこともあったな。高級クラブじゃ国会議員なんかも見かけたもんじゃ。」