2021-03-18

女叩きのまま婚活する弟

今年で30になる弟がTwitterで、婚活アカウントというもの運営している。完全に爪が甘く、電話番号経由で私のところに通知が来た。以来リストに入れてたまに眺めている。

そもそも弟は長らく、この前ホッテントリに入っていた「光のオタク」になる前、「女叩きを拗らせた非モテ」の状態にある。実家典型的な「元々非モテだが金にものを言わせて美人の妻を娶った父」という家庭で、今時珍しい完全な専業主婦サラリーマン家庭だ。これは気の毒な話だが、弟の外見は父親似で、頭は母と父を足して2で割った感じだった。知る限り彼女が出来たことがない弟は、「金があれば美人結婚出来る」という父親の事例に大学生までは縋っていたようだが(美人ATMならなっていい的なことを言って、私の友人を紹介するようせまってきたりしていた)、社会人になって10年弱でその「金」すらもままならないと気がついたらしく、そのまま女叩きが酷くなって言った。「女は下方婚しない」というフレーズを聞いた時、いかにも弟が好みそうな言葉だと思った。

今の弟の心の拠り所はTwitterで有名な「すもも」らしい。「結婚するためには、女が高望みをやめればいいのだ」「非モテ男の方が優しくて誠実、男女差別もしない」という感じのツイートを、例の婚活垢でいいねしまくっている。

当の本人ツイートでは「自分は家に入ってくれとは思わない。妻には存分にキャリアを追って欲しい」みたいなことを書いているが、それが「男女差別しない」だと思ってるなら随分都合がいいなと思う。共働き子ども絶対欲しくて、全国転勤についてきて欲しいって書いてあるのに?もしかして言葉意味を反対で覚えているのか?と鼻で笑ってしまった。

フォロー先を見ると、20代前半の女子ばかりだ。返ってこないリプライをずっと書き込んでいる。この調子じゃ進捗は思わしくないだろう。

非モテ・ブ男の方が誠実で優しい」っていう幻想は、本人たちの首も絞めてると思う。弟も件の光のオタクみたいに、まず女叩きから解脱してから婚活すればいいのにな。

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