森喜朗の今回の一連の発言に、彼の女性に対する偏見や先入観が反映されていたことは間違いないだろうが、森喜朗が会長を務める東京五輪組織委員会は20%の役員が女性である。(出典1)
20%では十分とは言えないだろうが、森喜朗の発言を散々批判していたマスコミ各社の役員構成を見ると、全国の新聞社全体での役員の女性比率はたったの3%(出典2)で、在京テレビ局では東京MXを除けばすべての局で役員の女性比率は10%以下。
フジテレビ、テレビ朝日、日本テレビにいたっては役員に女性はゼロなのである。(出典3)
自社の上層部での意思決定からほぼ女性を排除しているマスコミ各社は「自分達は女性を差別してない」と思って森喜朗を叩いているのだろうか?それとも、自分達の差別性は認識した上でやっているんだろうか?どちらにしても大した面の皮である。
女性に対する偏見を持ってはいたが、公の場で女性を持ち上げようという発言をし、自分が組織した五輪組織委員会の役員に女性を20 %登用した森喜朗と、そもそも女性を全然出世させていないマスコミ各社、どちらが女性の本当の敵だろうか?
出典1: [女性理事わずか16.6% 森氏発言があぶり出す社会のいびつさ] https://mainichi.jp/articles/20210211/k00/00m/040/081000c
出典2: [「女性役員を3割に」メディア労組などが要請] https://news.yahoo.co.jp/articles/1d186a4c838f272672a53a2b75836e70a287c9f5?page=1
出典3: [民放テレビ局、番組制作のトップに女性ゼロの実態。女性比率調査(民放労連女性協議会)] https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5dd39458e4b0263fbc99ec40