結論から言うと計画ではなく夢だから。俺は大学生で生物学のレポートを提出しなければならなかった。このレポートは秋学期の最初から提出が決まっていた。レポートの内容は授業内容で気になったところをまとめて問題提起した上で結論を書きなさいというものだった。授業は冬休み前に終わっていたから冬休みには始められたはずだった。でも俺はやらなかった。面倒だったから。じゃあなんでめんどくさかったのかと言うと立派なレポートを仕上げてやろうと思ってしまったからだ。本を何冊か読んでネットで記事探して適切に引用、参照して満点のレポートを書いてやろうと思ってたんだ。でもダメだった。俺は本を借りてきたけど全く読む気にならず放置し提出期限の夕方まで何もしなかった。焦りはあった。でもやらない。ようやく午後3時頃になって書き始めようとしたけど書けない。さらに、もう追い詰められているのに俺は借りてきた本2冊まだ読もうとしていた。絶対無理なのに。読んでみるんだけど焦ってるから集中して読めなかった。本を読むべきか諦めるか悩んで4時すぎになると流石に無理であることを理解し本を閉じた。遺伝子の本だった。そもそも遺伝子のところは俺にとっては一番難しいテーマだった。自分にとって難しいテーマを選べばすごいレポートが書けると思っていたんだろう。あえて不得意分野に挑戦しようとしたのがダメだったんだ。全く進まなかったのでテーマを変えることにした。次は生殖をテーマ書こうと思った。本はないのでネットで検索。でも何書いていいか分からない。そのまま1時間ほど悩んだあげく最終的にテーマを動物保護に変えた。この回が一番聞きやすかったし興味もあったからだ。じゃあ最初からそれにしろよって話なんだけど簡単なのじゃダメだと思って避けてた。でも結局一番簡単なテーマを本を読まずネット検索(政府とか大きめの組織のサイトとか新聞記事など)を使って仕上げることになった。できたのは提出期限2分前。最後の見直しと参考文献書いてる時は緊張で脇汗が垂れた。こんなに寒いのに。結局できたのは簡単なテーマで本を読まずにネットを使って書いたやっつけのレポート。評価は「少し説明不足ですが良くかけてます。14/20点」という微妙な評価。こんなことなら最初から難しいテーマを選ばずにコツコツやって3日前くらいに提出しちゃえば良かった。でもそれができなかったんだ。