去年はクラスターの発生した色々な業界が叩かれてしまいましたが、2回目の緊急事態宣言が出そうな2021年初頭、飲食店が時短営業を迫られるなど悪者にされています。確かに流行当初は感染防止のための資材が不足していたり対策が確立していなかったりと難しい点が多かったと思いますが、未だに感染の起点になり続けているのは外食業自体に問題があるのではないでしょうか?
……と思って、外食業の感染防止ガイドライン(11月30日改正)を見てみました。
https://www.maff.go.jp/j/saigai/n_coronavirus/pdf/gl_gaishoku.pdf
ふむふむ、店員から客・客から店員の感染防止対策は細かく書いてありますが、それと比べて客同士の感染防止対策は記述量が少ないですね。特にテーブル席の同グループ内の客相互の感染防止対策は、
だけで、随分あっさりです。確かに座席の間引きとアクリル板の設置は対策として十分かもしれませんが、それよりも「工夫する」と書いてある部分に店側が対策をサボる言い訳の余地があるように見えます。最後のQAにも、
と書いてありますね。ガイドラインを書いた人は感染防止の効果が同等なら方法は問わないという気持ちで「工夫」と書いたのかもしれませんが、効果の判断を素人に任せると「ウチでは100点満点の対策は無理だから」といって赤点の対策を再発明したりするのかも? (筆者はコロナ禍で飲食店に行っていないので実情は知りません。)
現場で思いつくような対策を列挙し、点数を付けてダメな例も示すことで、不十分な対策で徹底した気になっている店舗を撲滅する必要があるのではないかと思いました。
ともかく、ウイルスとの戦いにおいては一番の弱点が狙われるわけですから、ガイドラインも現場での運用も、弱点を潰すように増強してもらいたいですね。