コロナで好きだったジャニの現場がなくなってモチベもなく自粛してた時、妹がよくわからないイケメンとビデオ通話で話していたのが彼のグループとの出会い。
所謂メンズ地下アイドル、しかもメンバー1人に対してオタクが1人いるかいないかくらいのガチ地底アイドル。
自粛期間は毎日showroomで課金アイテムを投げてビデオ通話で話し、Amazonほしい物リストを送りまくってた。強いオタクもいないので、対した金額を使わなくても彼の「特別」になれた。
相変わらずオタクは増えないのでチェキ数十枚を撮っただけで、dmで早めに情報を貰ったり、こっそりエアドロで写メを貰ったり、そんな日々の彼の「特別」であることに依存していた。
8月は現場の数もハチャメチャ増えて金銭面は本当にきつかったけど頑張った。50万円分の思い出がちゃんとあるし、18の私には大金だったけど後悔はしてない。
そんなある日いろんなことがあって彼のlineを見つけた。そこからいろんなことがあってほんとにいろんなことがあった。最初は楽しかった。優越感に浸ってた。
けれども素の彼は、アイドルで接してくれてた彼とは少し違う彼だった。
アイドルなんて9割そうだと思う。
彼の作り出すアイドル像と私の理想の押しつけていたアイドル像が私の中の彼だったから、素の彼を受け入れられなかった。
繋がって苦手なところとか、嫌なところは何個かあった。
好きになったところはひとつもなかった。
彼の作り出すアイドル像を好きになったんだから、それ以上踏み込んじゃだめなんだなあ、とその時気付いた。