とにかく私はリツイートに飢えていた。理由は簡単、だってされないんだもん。
シンプルに自分が作るものに魅力がないのだと、猛烈に絵の練習を始めた。おかげさまで信じられないくらいに画力は伸びたが、それでもリツイートの数は増えたりしなかった。
今となっては何故そんなにリツイートにこだわっていたのかわからないのだけど、リツイートの数が気になって気になって気になって夜も眠れなかった。眠れない日は絵の練習をした。どんなに画力が上がり表現の幅が広がっても、リツイートの数が増えることはなかった。
あまりに私が悩んでるから、フォロワーがリツイートしない理由を言及し始めた。日常垢も兼ねているから、二次創作のリツイートができないだとか、そういう理由。いや自発的にしてもらえないものを描いてる私が悪いから、違うんだよ、いいんだよ、とリプライなんかして、でも結局いろんなことが我慢できなくなって、最終的にアカウントは消した。pixivも消した。筆を折った。今は穏やかに、独りで絵を描いている。
別にジャンルを変わったわけではないので、他者の作品をたまに見にいくのだけど、私がいなくなってからはみんな楽しそうに交流していて、当時は空気を悪くしていたかもなといつも申し訳なくなる。何故そう思うかと言うと、今やリツイートが盛んなジャンルになっているから。
日常垢だからどうだと言っていた人も、何の気なしに、他人の作品を欠かさずリツイートしている。
男性向けって言うとわかりやすいかもだけど、みんながみんなの作品をリツイートしている。そして褒める。参加がきたらより積極的に共有している。当時私が欲しくてたまらなくて、頑張ってひとりでやっていたことだ。
ああ、私の作品をリツイートしたくないだけだったんだ。そりゃそうだ。他の人の作品がリツイートできなかったのだ。すれば私が傷つくと思ってたんだ。たぶんだけど。
私は、筆を折って、正解だったんだなあ。