■自己満足を続ける空虚な人生を愛してる。

前に女子中学生が学校のプールに500匹もの金魚を放し、一緒に泳ぐという事件があった。

動機は一緒に泳いだら楽しいと思ったから、だそうだ。

あの事件を見てから何かが壊れた。

それまでは安牌だけを選んで生きてきた。

頭のいい大学に入って稼ぎのいい企業に入って、

質のいい家に住んで仲のいい家庭を築いていい人生を歩む。

そんな俗っぽい目標を持った人間だったのに、

馬鹿な事してるわこいつら、と嘲笑う気になれなかった。

どんな気持ちで実行に移したんだろう、

後ろめたさを抱えながらも、

やらずにはいられなかったんだろうか。

それとも期待だけが先行して

周りのことなんて何も頭に浮かばなかったのか。

実際のところはどちらでもいい。

なんだよその美しい精神性は、と思った。

自分の考えていた正しさについて、

疑問を持ってしまった。

資本主義に則った綺麗な人生に

興味を持てなくなってしまった。

自分含めマジョリティが浅はかであるという

確信に近い思考が生まれてしまった。

そしてそれを抱えたまま、

精神を擦り減らし歪な大人になってしまった。

社会には様々な人がいて

似たような気持ちを押し殺して

必死に働いている人がたくさんいるんだろうな。

何かを生み出すことでしか

安心を得られないのに評価は得られない、

賞を取った人を見て嫉妬と羨望が入り混じり

自己嫌悪に陥ったりするんだろう。

こんな文を書いてしまうダサさ、

能力が足りていない現状、

その人間臭さを美しいと思ってしまう。

自分の毛づくろいを続ける陰気なナルシスト。

楽しいな、毎日。

くだらない悩みを持てるなんて贅沢だな。

金にならないことばっか好きになって、

人気がない所にばかり向かうんだろうな。

楽しいな。苦しいな。あ、間違えた。

Permalink | 記事への反応(0) | 17:22

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