2020-07-25

嘱託殺人メディアを用いた広告塔

ALSで亡くなった女性は、単純に自分殺害する依頼をした訳ではない

その裏には、深い深い苦痛があった。誰にも理解されない類の孤独が。彼女は心から理解者を求めていた。

そして同時に、他者自分を殺して欲しいと願った。殺害に関われば他人人生犠牲にして、多くの人へ自分の苦しみを印象付けられる。

から、それの善悪に関わらず彼女は実行する必要があった。法で裁かれる事になったとしても、苦しみへの理解者はどうしても必要だった。

謂わば、依頼料の百万円は広告費用だ。ニュース媒体にして更に憐憫を煽る。ただお悔やみを言われるのではない、世間に大きな一石を投じ、波紋を広げさせたかった。何人もの賛同者を、彼女の死を悼む人が欲しかった。それは、生前得られなかった莫大な憐憫だ。

自分の生に意味はなかったとしても、死には意味を持たせられる可能性がある。自然界で強者に食われるように、それが自然な事だとも考えていた。

この権力勾配に侵された社会を立証するのが自然な事だと。この情報化社会で、自身が一面を飾るなど有名人でもない限り滅多に無い事なのだ

その為に医師という犠牲必要だった。そうして、元厚労省出身というキャリア官僚の道を歩んでいた男は、女性との繋がりを得た。最終的に真の理解者ではなかったかも知れない。

しかし、メディア煽動するという意味では、成功に近い死である

こうは捉えられないだろうか。若さも、将来もない女性に出来た最後足掻きだ。

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