某ブラック企業を退職後、あれよあれよとそこそこのホワイト企業に就職できてしまい、テレワークというものが始まってしまった。
自宅も仕事場になるというのは中々苦しいことかと思いきや、定例の会議さえこなせばほぼ自由であるという緩さで歓喜の極みだった。人は自由という餌で生きている、そう確信した。
そんな中、この空き時間を使って以前から触れてみたかった、ノータイムオーガズムを極めようと考えた。
やり方は簡単である。まずは前立腺で快感を得れるようにトレーニングしなければならない。全く面倒であるが、この先に待っている快楽を考えれば些細なことある。
俺は前立腺で快感を覚えたことはまだなかったので、様々なウェブサイトを参考にして普通の前立腺オナニーを極めた。
まず浣腸をする。その上でベッドに寝っ転がる。
初心者向けの前立腺開発道具を右手に持ち、モニターアームでノートパソコンを左手で操作できるようにする。
これで前立腺を開発しながらもテレワークを遂行できる。俺は前立腺開発とテレワークを並行作業することで、時間的効率を高めたのだ。
前の息子をいじりながら前立腺をいじめ、やがて前立腺から快楽が得れるようになると、徐々に弱い刺激に移行していく。
そしてやがては何も刺激を与えなくても、自ら前立腺を「しめる」だけで絶頂できるようになるのだ。
長く厳しい道のりだった。ときには、俺には前立腺オナニーの才能はないのではないかと思ったこともあった。ときには、仕事がうまくいかずに前立腺開発だけがうまくいったこともあった。
だが俺は成し遂げた。
これは、イケる。そう確信したのは立ちながら前立腺を指でいじってイけるようになったその瞬間だった。俺はこの瞬間から、もはや前立腺をいじらずともイけることを確信した。
もちろん、ノータイムオーガズムを習得してからもその質にはまだまだ先がある。
例えば上級者ができるという触らずに射精するという技術はまだできないし、触りながらイクのとも「深さ」的には劣る。
だが、俺は少なくとも仕事をしながらノータイムオーガズムできるのである。