2020-05-16

感想が欲しい」の一言でいいのにいちいち比較するな

同人界隈に身を置いているとTwitterで定期的に出てくる話。

感想が欲しい」。これはわかる。

小説漫画に比べて手に取ってもらいにくい」。これもわかる。

文字書きは絵描きに比べて感想もらう機会が絶望的に少ない。ゼロなんてしょっちゅう。」これはわからない。

小説に比べて漫画イラストだと目につきやすい。わかりやすい。手に取りやすい。これはよくわかる。

Twitterでも同じ内容のことを文字情報だけで流すのと図解や画像を添えて投稿するのとでは反響全然違う。

文字と絵では視界に入る、手に取るという行為ハードル全然変わるんだろうなというのは痛感する。

でも、だからって、感想の量が劇的に変わるかというとそんなことないんじゃないかというか。

分母は変わるけど感想を送るっていう面倒な行為をしてくれる読者ってのはどちらもそう変わらんじゃないだろうか。

(分母がめちゃくちゃ大きければ、ある程度は変わってくるんだろうけど…)

絵描きに比べて文字書きは感想もらえない」みたいな文字書きの被害妄想みたいなツイを定期的に見かける。率直に言って、この言い回しが嫌いだ。

漫画の本だって感想ゼロとかざらだし。いいねや閲覧数は小説に比べたら数字は大きいかもしれないけど、おっ良いじゃん!くらいのインスタントな反応が大多数だし。

媒体で考えても小説本は全然手に取ってもらえない!というけど、それが例え片手に余るほどの数だとしても、漫画本で同数しか手に取ってもらえない人もいる。

暗に「漫画なのに手に取ってもらえない」と突きつけてるようなものだと言われたら、なんていうんだろう。

自分は今は同人活動していない絵描きで、オンラインで壁打ちで作品を発表している。

でも活動していた頃はありがたくも壁に配置されたこともある。そこに行くまでに在庫を抱えまくったり失敗も多く重ねた。

感想に救われることもあれば渾身の新刊が全く反応なくてただ売れていくだけの状態に何とも言えない感情を持ったりもした。

文字書きの友人とプロット好感して合同誌を出したり、多くの文字書きさんと交流もしてた。その頒布数も反応の有無もそれとなく把握してる。

自分経験絵描きの友人との話から考えると、「手に取ってもらえる機会に違いはあれど、漫画小説かという違いに感想の数はそれほど差がない」、と思っている。

結局隣の芝は青いでしかないな。と。

感想は欲しい。この欲求は当たり前だけど、感想がもらえないという嘆きに、「絵描きはこのくらい感想もらってるんだろう」「漫画からこのくらい手に取ってもらえてるだろう」の前提は必要

絵描きだって感想欲しいよ。だからエゴサーチするんだろ。

  • 文字書きにつくファンは長文感想書くの大好きだったりするしな

  • 森○嗣という理系小説家が日記型エッセイの中でいっていたのだが 作品の感想てのは誤字・誤植の指摘以外はほぼほぼ思ったとおりのところに玉がかえってくるようになった。 それであ...

  • 同人小説描き、作品は好きだけど人格はみんな卑屈で嫌い そんなに絵師へのコンプレックスが強いなら絵師になったらいいし、 文字が好きで書いてるならそれでいいじゃない

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