僕のヒーローアカデミアが炎上した。
ガチガチに凝り固まった思想がすでに形成されている大人達はともかく、純粋に漫画を楽しんでいる少年少女達にとっては、「結局なんだったんだ?」という感じだろう。
漫画をただ楽しめれば1番いい。それを取り巻く大人達のあれこれなんて、知らなくていいと思う。
そしていずれ大人になり、この世は必ずしも正義が悪を討てる構造にはなっていないことを知る。
というより、正義や悪なんてものはそもそも自分の中にしか存在しないことを知るはずだ。
皆が皆、正しいと思ったことをしている。
(悪いことかもしれない…)と自覚していたとしても、それでも実行に移すということは、それが自分にとっては正しいことだからだ。
そういう世の中で人は皆生きている。
そんな中で、今回週刊少年ジャンプが教えてくれたのは、この世の中は金が全てだということだ。
最終的に金になる勢力に属していなければ、その主張が正しくても間違っていても、主張が通ることはない。
逆に言えば、今自分が思う「正しいこと」が現実にならないということは、それは自分が金にならない側に立っているということだ。
そこに目を向けて生きていくべきだと、今回のジャンプから学ぶことができる。
コロナウイルスは当初全く警戒されておらず、初期に警告していた医師は死んだ。
しかし、流行りはじめ社会問題になると、一気に研究が進む。人を死なせたくないという思いが強いからではない。流行った結果、金になるからだ。
対策が叫ばれるのは、流行によって金の流通が滞るからに他ならない。
信仰は本来自分の中にあればよいはずが、なぜ集団を作ろうとするのか。金だ。
芸能人のプライベートも金になる。自分で売ることも出来るし、人のを売る側に回っても金になるのだ。
金だけがすべてではない、という主張ももちろんあるだろう。しかしそれすらも、金にならない主張なので意味が無い。
いま、この世は金だ。