数年間、友人と同人でゲームを作っている。今も作っている。見つけた折には手にとっていただけると嬉しい。
さて、複数人で何かを作るというのは、お互いに相手の進捗を待つ状態の繰り返しだ。同人においては特に顕著になる。暇な時間の長さが異なるから開発者間で開発できる量は平等じゃない。それでいてプログラムも画像も音も文字も、一つ欠けては進めない。
昨年1月、三人の人物を開発に招いた。三人とも知り合いなので話はスムーズで、彼らからはやる気さえ感じた。そのおかげもあって、前のプロジェクトは去年中には完成するだろうという目処を立てていた。そうはならなかったんだけど。
2月、この先の方針を決めて動き出した。3月、構想を決めているようだった。4月、下書きが終わった。5月、線画が途中までできた。6月、線画ができた。
素人目ではあるが、半年経っても1枚の絵も完成しないペースだった。彼らを攻めるわけではない。リアル事情が立て込んだりしてれば進捗が出ないのは当たり前だ。しかし完成しないのでは、もう自分が曲を作ったりプログラムを書く意味がない。三人にもう待てない旨を告げた。
たかが同人。しかしなんとも後味の悪いやり方だろうか。こんなことなら三人にを招くんじゃなかった。今後顔を合わせづらいじゃないか。僕にも彼らにも有益な時間ではなかった。
残ったメンバーに絵を描ける人間はいない。僕らで素人ながらもどうにか描いて進捗を出した。最初からこうすればよかったのかもしれない。
同人だろうが趣味だろうが複数人でのモノづくりは「仕事」になる。進捗だけが正義だ。これからこういうことをしようと考えてる人がいるなら、それを意識したほうが良い。それが嫌なら一人で作るしかない。