2019-11-24

オタク差別の源流と強化

オタク差別って、実際にはオタクじゃない人間ステレオタイプによって強化された。

源流をどことするのは難しいが、80年代後半の宮崎勤事件フォーカスしてみたい。


このあたり、調べてみるといろいろ面白い

まず、やり玉にあがるのが「宮崎勤」だが、彼は、最初は「アニメホラー映画愛好家や大量のビデオテープ所持」としてテレビワイドショーが紹介している。しかし、その後、ペドファイルからオタクという極めて雑な流れでオタクバッシングへとつながった。

このあたりの流れ、極めて重要なのだが、「ホラー映画テレビ放送の自粛」なども起きており、オタクに対する規制差別のみが強化された原因はほかにある。

まあぶっちゃけて言うと、「某自称オタクサブカル芸人」なんだよね。

この芸人というのは、宮崎勤後、かなりテレビに出まくった。言ってしまえば奇妙なキャラ付けオタク自称し、テレビオタクってキモいでしょ? という偏見を持ってもらうことを仕事にしていた。

オタクステレオタイプを強化し、妙なキャラクターづけで、「オタク評論家」としてメディア露出しまくった。

それだけではなく、いまでいうところのストーカー行為なんかを紙面でやって裁判沙汰になったりしている。

繰り返し言うが、そのサブカル芸人純正オタクではない。

オタク元祖」とかいう紹介をされると、烈火のごとくその当時のオタクが怒り出すこともある。

オタクはダサくて陰湿気持ち悪い異常者、というコンセプトのタレントを、そのままメディアが時流に乗って重宝し、その結果、オタク差別がより強化された。

なにより反感を感じるのは、そのオタクキャラ付けが「演じられていること」だったろう。


オタク差別は、その芸人が「気持ち悪いオタク」を演じることによって一気に広がった。

しか宮崎勤を語っても、「そのサブカル芸人自分を売り出すためにオタクコケにする演出を行い、テレビがそれを利用した」ことはなかなか振り返られない。

テレビ芸人共犯となりオタク差別を強化した。

オタク差別などないという人は、この構図を今一度振り返ってほしい。

おそらく、他の差別に対しても得られる教訓があるだろう。

  • なんだっけ。たこ八郎だっけ。

  • それを差別とするならオタクコンテンツ作中でのステレオタイプを描く行為も問題視されてしかるべきなのだが。

    • 偏見商売というアニメがあるのならば批判されるかなと思う。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん