2019-10-29

好きでもなんでもないセフレ旅行に行った。

好きでもなんでもないセフレ旅行に誘われた。

二個上の二回しか会ったことのない、ヤったことのないセフレだった。

「これは話のネタになるに違いない」と思って安易にオッケーした。

提案されたのは 北海道東京金沢名古屋だった。

関西圏に住む私にしては、そこまでお金時間もかけたくなかったので名古屋を選んだ。

率直に言うと普通に観光した。

終始 無 の感情だった。

相手側は我ながら言うのもなんだが、可愛い女の子といちゃいちゃラブラブデートがしたかったという本心が見え見えだった。

かといって私は、ネタ作りに来たような名古屋であったので、手を繋がれようが抱きつかれようがされるがままでいた。

でも高速バスの中で腕を抱きしめられながら寝るのは、ぶっちゃけ気持ち悪かった。

絶対セフレ以上の関係にはなりたくなかったので、ラブホテルに泊まった。

普通にしかったが、バスの出発時刻に遅れたり、帰りのバス時間もないのに客が並んでいるだろうと違いない週末の名店に晩ご飯を食べに行こうとするところはぶっちゃけ引いた。

「でもこの人、私の好きな人でもなければ彼氏でもないしな。」と思ったら全部どうでもよくなった。

他人というのはここまで平常心でいれるものなのかと驚愕した。

別にたくさん奢ってもらったわけでもなかったので、これから旅行好きな人とだけ行こうと思った。

可もなく不可もない旅行だったが、期待されるのは面倒だと思ってしまった。

だがこれを友達に話すと、「相手別に彼女じゃないか自分がしたいようにしただけじゃない。」という感想を得た。

その通りだと思ったので、今後は、私ではなく彼に合う人と彼が巡り会ってほしいなと思った。

私に必要だったのは、第一好きな人であり、第二に某棒であり、好きでもない男とのデートではなかったようだ。

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