慣れない人が書いた文章を英訳していた。開発成果を論文として外に出すことでプレゼンスを上げていきたいらしい。すばらしいことだ。その方向性に異論はない。
雲行きが怪しくなってきたのはその直後。昨年作ったあれを論文にしよう、一月もあればなんとかなるでしょうとのこと。どちらかといえば新規性よりも技術の修得で作った後追いのプロトタイプのはずだし、評価者はチームメンバーだから統計的に解析したところで意味は限定的だ。
そうこうしているうちにアブストが出来上がり、英語のできる人に英訳させたらしい。意味のわからない文章の山だったので雑な仕事をするんじゃないよと言いに行ったら、そうではないと返ってきた。原文を読んでみると、係り受けが対応していないのは序の口で、何箇所かは常体と敬体が入り混じっている。論理構成もおかしい。全体的にひどい。いかがでしたか系ブログのほうがまだまともな文章に見える。
そうこうしているうちに英語のできる人がいなくなってしまったので(彼女の決断は完全に正しかったと思う)、本文の骨子(※複雑骨折)に沿って執筆と翻訳をはじめた。というより、骨子に沿って書くとタイトルの3つをコンプリートすることが目に見えたので、全部書き換えた。ワイヤフレームはプロトタイプとは呼ばないだろう普通。始める前に調べがついていた類例に一言も言及がないのは何なんだ。