バリバリの文系学部で英語から逃れられるものか?とも思うが、そういう入試もあるんだろう、多分。私学だし。
うちのお店は英語の商品も扱っている。彼はお客さんにもスタッフからも愛される性格で、商品に対して勉強熱心でもある。しかし、英語が読めない。
もちろん日本語版も商品としてメインなのだが、英語版も普通に併用される(他の言語はノーカンということで)。彼は英語が読めないので、いちいち日本語版でこれはなんなのかを尋ねる羽目になっている。
彼はその商品がとても好きで、よく勉強もしているけれど、英語を勉強しようという気はないらしい。一応、英語版が本家なんだけどな。
私がきちんと英語を勉強し始めたのは、高校生の時海外アニメとフリーゲームにハマったからだった。恥ずかしいことに当時はアニメの違法視聴をしていた(今は合法的な手段で見ている。一応)。日本語版が見つからなかったから英語で延々見ていた。日本語で二次創作が見つからなかったから、英語で小説を探した。オタク根性が勉強を支えていた。
今バイト先で扱っている商品だって、公式ストーリーを読もうと思うなら、いずれ英語の壁にぶち当たる。古いストーリーは日本語では読めないのだ。最新版のストーリーだって、翻訳はされるけれど、やはり一番早く読めるのは英語版である。
多分、海外作品にハマらなかったら私も英語をそんなに勉強していなかったと思う。意志の弱い高校生なんてそんなものだ。娯楽に関わらなければ勉強などしない。逆に言えば、好きなものに関わる事柄なら自然と情報を入れるだろう。そう思いこんでいた。その作品を好きだと思う気持ちが、言語の壁を乗り越える原動力になるのだと思いこんでいたけれど、そうでもない人種がいるらしい。