2019-02-09

発達障害児の躾と体罰

 基本的に、健常児はもちろん、発達障害児にも体罰は反対です。

自己紹介をすると、私は発達障害だ。アスペルガー障害知的障害のない自閉症)とADHD(注意欠陥多動性障害)。

女の発達障害としてはかなり重度だと思う。

ここでは、私の子もの頃のエピソードと、どうしたら少しマシになったかもしれないのかを書いてみる。


 私は障害であるために、周りの健常な子どもたちと同じような言動ができず、物心付く前から毎日、母に頭を叩かれていた。

特によく覚えているのが、幼稚園の時のお絵かき教室のこと。

お絵かき教室火曜日にあるのだが、私は火曜日が来るのが怖かった。

お絵かき教室が終わると、必ず迎えに来た母の顔が般若の面の顔になっていて、帰宅後2~3時間折檻されるためだ。

結局のところ母の怒りの理由は、他の子どもたちは母親が迎えに来ると喜んですぐにクレヨンや絵具を片付けて帰ろうとするのに、

私は母が迎えに来ても無視していて、お絵かき教室にある子ども向けの本を読みふけっており、ちっとも帰り支度をしないためであった。

しかし、私は母に何度頭を叩かれる度に、恐怖と悔しさとパニックで頭がいっぱいになってしまい、全く母の言っていることが理解できなかったのだ。

その上、叩かれすぎて慣れてしまい、叩かれても泣かなくなってしまった。

母はますます腹を立て、私の頭を私が涙を流すまで激しく叩くのだった。

だが私の行動は全く改まらなかった。


 発達障害ありがちなのだが、私は聴覚理解する力が弱い。

音としては聞こえているのだが、何て言っているのか分からないことがあり、ひどい聞き間違いをすることがある。

しかしたら、落ち着いて視覚で分かりやすく指示をしてくれれば、早く帰り支度をすることができていたかもしれない。

例えば、「ママは早く帰りたい」「本を読むのを止めてください」「クレヨンと絵具を片付けてください」

という言葉カードに書いてみせてくれたりしていたら、もう少しマシになったかもしれないと考えるのだ。

現在進行形障害児を育てている親御さんには、そんなの甘い、障害児は腹の立つ、苦痛を与えないといけない存在だと言われてしまうかもしれないけれど。

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