2019-01-02

ハートイヤリング」の時代考察

紅白松田聖子を見た

昔の記憶にあるキーとは全く別物の、低い歌声だった。

時の流れというやつか。

もともと歌唱力で売っていたわけでもなし、むしろ楽曲の素晴らしさを再認識できたわけだが。

その松田聖子の歌っていた「ハートイヤリング

Stay with me 気にしてるの?

ハートのイアリング

他の誰かにもらったの 嘘のつぶやき

1984年だとこれが妙手たりうるのか?

「他の誰かから人気のある私」を演出すれば自分から去ろうとする男を引き止めておけるのか?

他の女に惹かれている男からすれば、あ、お前もそういうことな渡りに船っすわ……というふうになるんじゃない?

 

時代考察といえば

Stay with me くやしいか

スキーに行くわ

頭の中でこしらえた 彼と一緒に

このころのスキーはかなりオシャレなアクティティだったらしい。

新潟県湯沢町観光統計https://www.town.yuzawa.lg.jp/kanko/kankou/kankou_toukei.html )によれば

1979年1984年スキー客数は約150万人増加、シーズンが4ヶ月と考えると1日1万人以上の増加である

東京主人公の想定居住地からスキーに行くには泊りがけの必要があった*。つまりスキーに行くとはそういうことだ。

全て雪のせいなのである

  

他の男の影をチラつかせてヤキモチを妬かせる、そして自分価値を高めさせるという一番やってはいけない駆け引き

自分が優位にあるという誤った判断戦略ミスの全てである

 

そしてサビで現れる

優しく叱ってよ

カップルの力関係最初から男優位であった。

それを情緒不安定な女側が揺さぶるという面倒臭い状況。

松本隆はどこでこんなの取材したんだろうか。

  

*当時はまだ1990年ガーラ湯沢開業前。そもそも上越新幹線1984年時点では大宮以北の部分開業関越自動車道も全線開通は1985年だった。

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