基本的に性格が温厚だったため、周囲からやや問題視されていた先輩たちと組むことが多かった。
ある先輩は当初は上司だったが、あるできごとがきっかけで配置換えが起こり、上司ではなくなった。
今回はそのことについて書きたい。
お世辞にも仕事は早いとは言えないが、丁寧な仕事をする人だった。
そして、容量がとてつもなく小さい人だった。
何より、爆発すると手が付けられなくなる人だった。
それゆえ、この先輩は「この人と同じ配置にはしないでください」という共演NGが多数出されていた。
それでもこの先輩にもやりたいことはある。
そこで私に白羽の矢が立った。
繁忙期にそれは起こった。
同僚「あの先輩、君が何もやらないって泣いてるよ」
私「えっ」
一応、その人が上司という立場だったので、仕事の割り振りなどはその人の考えているようにしようと思っていたが、一向にミーティングすら行われない。
だから、その人の動きを見て、その人がやってないことをやるようにしていた。
つまり、忙しさにかまけてその先輩がやっていることを手伝う素振りを見せなかった致命的なミスを犯していたのだ。
そこからはきつかった。
周囲へ伝わるようなあからさまな私への愚痴とこれみよがしな疲れてますアピール。
もう無理だった。
上司「今どうなってるの?」
先輩「これがこうで私一人ではもう無理です」
私「はい」
上司「こんなもん?」
先輩「これも」
上司「それで」
この直後、配置換えが起こり、結局ひとりでやることになった。
もともと発言待ちしかせずに仕事をサボったツケがあり、心の平穏が保てるなら、仕事量が多少アンバランスになるくらいは構わなかった。
だが、こうしたことは度々、起こっていたらしい。
なぜ、繰り返されるのか。
だめでしょ。
上司「これまで誰と何をやったんだっけ?」
私「○○さんと〜〜、☓☓さんと〜〜ですね」
私「まぁ、仕事なんで」
来年度もこの先輩と組むことが決まっていた私は、改善される見込みが100%無いことを確信するこの言葉を聞いた瞬間、この仕事をやめることを決意した。