例の男プリキュア登場から仮面ライダーとプリキュアの違いの話題がやたら観測されるんだけど
やっぱ仮面ライダーとプリキュアの違いって「影」を帯びせられるかどうかの違いがある、と思うんだよね。
だって仮面ライダーは初代からして改造人間である。敵である怪人と同根の存在である。
よくよく考えてみたら、ダークヒーロー的なものを内面化してる存在なのである
そんで平成以降は改造人間設定は無くなったが、やはりどいつもこいつも「影」を帯びている。
龍騎や鎧武はバトルロイヤル的設定で必ずしも仮面ライダーが正義の存在とは言えないし、
555や剣もライダー変身者が不幸な目に遭ったりするし、キバも吸血鬼というモチーフが実にしっくりしておった。
仮面ライダーのイメージは悲劇的なヒーローで、影があり、泥臭く、危ういものを限りなく抱えやすい、ってことだ。
(まあ例外はあって、フォーゼとかはあんま影は無かった…かな…?)
一方プリキュアはどうだかと言うと「影」のイメージとはかけ離れた、夢と愛情に溢れた清廉潔白な存在である。
途中で辛い目にあってもそんなことない!最終的にはハツラツとした笑顔で、絶望なんかに絶対に負けない!
そりゃ確かに「元は悪役側だったプリキュア」や「悪のプリキュア」なる存在はいた。
だが正義の側のプリキュアが「影」を抱えつつ戦うことはあまり無いと思うわけだ。
(…まあ今思い返すとキュアムーンライトとかは結構影あったかな…変身者の名前も月影だし…)
龍騎で「人間はみんなライダーなんだよ!」という台詞があったが、
(龍騎世界の設定はあるものの)これは仮面ライダーはどこか影があることの象徴であると思う。
だが「人間はみんなプリキュアになれる!」と、昨今ネット上で希望の言葉として(半ばネタ気味だが)叫ばれている。
男もプリキュアにおっさんもプリキュアに!これはプリキュアに影などない、希望に溢れていることの象徴であろう。