2018-06-15

2118年、日本

2118年、ここは法治国家"だった"日本という国だ。

国会というところがある。

大昔の教科書では立法府と呼ばれる場所だったらしいが、

いまでは100年続く「モリカケ」論争をする場所になっている。

100年も続いているので、何がきっかけで論争が始まったのか誰も覚えていないが、

噂によると100年前の首相が「もりそば」より「かけそば

のほうがうまい発言したのを野党が猛烈に批判してこの論争が始まったらしい。

もちろんこの論争にしか時間が割かれないため、ここ100年でひとつ法律はできていない。

警察という組織がある。

高度にITが発達した現代において、100年も法律更新されていないが、全く問題はない。

不正指令電磁的記録に関する罪」という法律がある。

この法律他人計算機資源不正使用した場合適用される。

現代ITでは脳に計算機が搭載されており、会話は思考を流すことで実現されるため、

適当でっちあげてどんな人間でも逮捕することが可能なのだ

はいえ、最も恐ろしいのは民衆である

民衆は、他人が少しでも問題のあるような行動を取ると、

法律違反たかどうかなど関係なく、

「とにかく相手社会的に失墜するまで叩き潰す」のだ。

そこには法律ルール基準など存在しない。

ただ、相手が悪いことをしたから、「悪いやつには何をやっても許される」のだ。

まあ、100年前の法律など誰も気にしてはいないが。

ここは、法治国家"だった"日本という国だ。

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