研究と呼べるような、知的で生産的な活動がまったくできていない。
今何を勉強するべきなのか分からない。最近になってせめて少しでも知見を広げようと、手当たり次第に書籍や論文に目を通したりもするけれど、まるで頭に入ってこない。
指導教官には、あちこち手を広げるのではなく自分の研究をちゃんと深掘りしろと言われているが、そもそもその結果がこの無のような一年だった。
今目の前にあるのは、いつかのわたしが志していた分野とはかけ離れた、なぜ専門外の自分がわざわざこれをやっているかもわからないような研究である。
始めた当初はもしかしたら面白いのかもしれないと思い、だましだましやっていたが、やはり興味が無いものはどうしようもない。
そもそもこれは研究と呼んでもいいものだろうか。実用的でもなければ背景の理論が面白いわけでもないものを、流行りの技術を無理やり使ってそれっぽくしているだけである。
昔の自分なら忌み嫌っていたようなことに手を染めているのだと思う。防衛本能のために意思が鈍くなっている。
鈍くなったのは意思だけではなくて、頭の思考の速さや感受性、そして身体的な体力、趣味への興味すら、院に行く前にくらべてずいぶん弱くなってしまったような気がする。
最近ふと身体が動かなくなることがある。動かし方が分からなくなる。
身体に力を入れれば良いはずで、どこに力を入れればいいのかもわかっているのに、力の入れ方が分からない。
動機がエネルギーに変換できない。歯を磨くのにも時間がかかる。立てないときは這って移動する。
つらいという気持ちすら、前まであったはずなのに薄くなってしまって、何となく不安だなとしか感じない。
もう私が何をどう感じているのかもわからない。
院は卒業じゃなく修了といってほしい。 まあ終了しないようにがんばれごくつぶし!
同じくM2の学生だけど、何をどうしたらいいのかっていう漠然とした不安や焦りっていうのはすごくわかる お互い無事修了できるといいね