私は日本語以外に興味がなかった。もっと言えば日本語にも興味がなかった。
そんな時韓国の大統領がパク・クネになったというニュースが流れ、彼女が韓国語で何かを言っていた。
言語に興味のない私は当然何を言っているかわからないし、字幕に書かれている日本語と発音が似ている言葉を抽出してやっぱり中国語が元になっているんだなぁぐらいにしか思わなかった。
でも聴き続けていくと彼女の言葉がエロく聞こえた。本当なんだ。言ってしまえばちんこを刺激してきた。艶めかしい声だったのだ。
彼女が何を言っているのか知りたい。その思いで韓国語の勉強に取り掛かった。
言語学習をするのは中学校から強制的に始められた英語ぐらいしか経験がなく、どの様に扉を開けたのかわからなかった。なので本屋に行って0から始める韓国語(みたいな)という本を購入して、韓国語を勉強する方法を学んだ。
その本を理解してから韓国語教室に通い始め、本についていたCDの口調と実際の先生が話す口調が違うことにびっくりして「実用的な韓国語はこの様にしゃべるのか」と思った。
韓国語入門の先生は「資格をとることも大事ですが、本格的に話したいなら韓国に旅行するべきです。」と話していたので土日月の休みがあれば韓国に出向いて韓国語で各地を回った。
そうすると2年ほどで日常生活では困らないようになり、契約書のような硬い文章を自らの能力で勉強して解読できるようになった。
パク・クネ大統領の話すことが理解できるので履歴書に韓国語が出来ると書いていろいろな企業を受けた。
「韓国語が出来たところでねぇ・・・」とか「何故中国語じゃなかったの?」とか「英語はどうなの?」と聴かれることが多かったが、今勤めている企業は「韓国人旅行者が増えてきているので喋れる人が欲しかった」と言われた。
パク・クネ大統領のお蔭で私は仕事にありつけ、ご飯を食べている。
残念ながら彼女は汚職事件によって弾劾裁判が行われ、最終的には逮捕されることになった。
彼女のおかげで人生が狂った人も多いかもしれないが、私は彼女のおかげで人生が大きく変わった。
この場を借りてお礼が言いたい。ありがとうございます。
だから英語教師には美人が適任なんだなあ