気持ち悪い!……って言うと思った?
バカヤロウ!このご時世にそんなこと言うか!
答えは「もったいない!」だ!
なんでかという結論から申しますと人目が気になって面白いシーンでも笑えないし感動的なシーンでも泣けないからです。(エッチなシーンはそもそも論外)
いや、今日「宇宙よりも遠い場所」の最新話を昼休みにファストフード店で見てたんですよ。いつもは火曜深夜にプライムビデオで最新話が配信されるんだけど、なんでか今回は配信が遅かった。
それで、このアニメは笑って泣ける最高に面白いアニメなのでお家に帰るまで我慢ができず昼に見始めてしまった訳です。
ところが、最新話もまあいい話でさ、もうほんとに感動しちゃうわけじゃないですか。もう涙腺も刺激されまくるんですよ。
ところがここはバーガーキング。昼メシ時で人もそれなりにいる。
人体とは不思議なもので、周りの状況から自動的にセーブがかかるんですかね、出ねえんだわ、涙が。
作中ではもう文字通りのクライマックスなわけじゃないですか。こんなん家なら「よ"か"っ"た"ね"え"〜"」とかいいながらギャン泣きしてるわっていう状況でも涙が出なかったんだよ、俺。
そこで俺は気づいたんですよね。人間、笑いたいときには笑い、泣きたいときには泣かなきゃだめなんだって。
正直、外で見ないで、我慢して家で腰を据えてみたらもっと面白かったんだろうなって思ってしまった。俺も報瀬や日向と共に、心の奥底に抱える深い負の感情と向き合いたかった。周囲の目なんか気にせず、いっしょに泣き、笑うべきだった……。
しかし、文明社会の大いなる壁が、人体の不思議が、俺にそれをさせてはくれなかった……いや、違う。自身の感情に待ったをかけたのは、紛れもない自分自身だ。「おいおい、もういい大人なんだし……わかるだろ?」そんな言葉が頭の何処かで聞こえた気がした。……結局、俺はどこまで行っても常識の檻からは抜け出せないようだ。やっぱりアニメは家で見よう。全身全霊で作品と向き合い、感情を共有しよう。
っていうか外でアニメ見ながらめっちゃニヤニヤしてたりボロ泣きしてたら普通に気持ち悪いな。そんな、言ってしまえば"当たり前"とも言えるようなことに改めて気付かされた、そんな初春の出来事だった。
スマホの小さい画面でアニメみるのがないわ。