おかげで今日はお返しとしていろんな美味しいお菓子が配られて、おやつを食べ過ぎた。本社だとこういう慣習を過度に毛嫌いする方向になっていて、もはや本命以外にあげてはいけないぐらいの勢いなんだけど、こんなささやかなやり取りで職場の平和が保たれるんなら別にいいじゃないかと思う。
条件は「男女比がほぼ同数であること」「あまり高額なものを選ばないこと」「まめに買い物などに行ってくれる若手がいること」だと思う。男女比が偏ってるとどうしても少数派に負担がかかるので「やめようよ」という方向に行くけど、今の職場はその点ちょうどいいので助かる。
もう一つの虚礼廃止に年賀状があるが、昔は職場で皆の住所録が平気で配られており、私はそれを見て、さほど仲良くもない上司や同僚にも年賀状を書いていた。考えてみれば仕事始めの日にすぐ会う相手に年賀状なんか送らなくても、直接会って挨拶すれば済む話なのでムダといえばムダである。個人情報の保護に皆がうるさくなったこともあり、緊急連絡網としてお互いの携帯電話の番号だけが配られ、LINEのIDを教えても構わない同士であればそれも使って連絡するようになった。
でも、うちの職場は人事異動が多いので、それだと離れ離れになったとたんに連絡とらなくなっちゃうんだよね。自分で意識して元同僚とかと連絡をとらない限り、その場限りの付き合いで終わってしまうのがちょっと寂しい。年一回だけ年賀状でやりとりして、お互いにちょっとした近況を書いて、「あぁ、今はこんなことをしているんだな」と分かるレベルの薄い付き合いもそれはそれで大事な気がするんだけど。
まぁ可愛い女の子の自宅住所を公開してしまってその子がストーカー被害にあっても困るし、義理だけでやたらと年賀状が届く管理職は返事を書くのが手間だろうし、自宅住所入りの名簿を配らない理由もわかるけど、年々減る一方の年賀状を見るとちょっと寂しい気がするのだ。